「防犯」をテーマに実施する場合のチェックポイント
「設備」について
防犯の看板
基本編:レベル1
どんな看板があるの? どこにあるの? いくつあるの?
空き巣やひったくり、変質者などに関する注意喚起看板は、普段はあまり意識しないのでは。地域の犯罪状況を再確認してみましょう。
応用編:レベル2
自分たちにできることは何だろう?
「空き巣対策として、大人への挨拶を励行する」など、子どもたちにもできる対策を考えてみましょう。
防犯カメラ
基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの?
街頭や建物入口などの防犯カメラを探してみましょう。
応用編:レベル2
防犯カメラさえあれば安心、といえるのかな? 自分たちにできることは何だろう?
防犯カメラさえあれば安心、とはいえません。そもそも犯罪に遭わないようにするには?と子どもたちに投げかけてみましょう。
街灯
基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの?
冬季のほか、塾や習い事などで帰宅が遅くなることもあるかもしれません。街灯が充分にある明るい道か、チェックしてみましょう。
応用編:レベル2
どうすれば、怖い目にあわなくてすむだろう?
街灯の間隔が広い場合などは、暗い・怖いと感じるかもしれません。帰りが遅い時は明るい別の道を通るなども、ひとつの対策といえます。
発展編:レベル3
数が足りないのであれば、もっと増やしてもらえないかな?
マップを活用して行政等に要望を行い、街灯を増設してもらったというケースも出てきています。
電話ボックス
設備 基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの?
携帯電話の普及に伴い見かけなくなりつつありますが、緊急通報時の連絡手段として大きな役割があります。
応用編:レベル2
電話ボックスが近くになかったら、どうしたらいいかな?
防犯ブザーの携帯や、近隣の駆け込み場所はどこにすればよいかなどについて、子どもたちに考えさせるとよいでしょう。
「施設」について
子ども110番の家
基本編:レベル1
どの家がそうなの? いくつあるの? どういうときに頼りになるの?
何かあったときにすぐに駆け込めるよう、子ども110番の家としてご協力いただいている場所を確認しておきましょう。
応用編:レベル2
数は充分かな? 子ども110番の家が近くになかったら、どうしたらいい?
実際に不審者や変質者に声をかけられた場合などを想像して、どうしたらいいかを話し合ってみるのもよいでしょう。
発展編:レベル3
もっと増やしてもらえないかな?
地域の方々に対して、子ども110番の家への協力を子どもたち自身から働きかけるなど、実際の行動につながればさらによいでしょう。
交番警察署
施設 基本編:レベル1
どこにあるの? どういうときに相談したらいいの?
子どもたちにとって警察官は頼りになると同時に少し近寄りがたい存在かもしれません。ご挨拶しておくだけでも印象が変わります。
応用編:レベル2
ふだんは何をしているの? このまちには犯罪があるの?
警察官の日常業務や地域の犯罪傾向などをインタビューすると、子どもたちの理解が深まると同時に、警察官への親しみも感じられるはずです。
発展編:レベル3
自分たちにもできることは、何かあるかな?
日常生活の中での防犯について、子どもたち自身に考えさせるとさらによいでしょう。
駐車場
施設 基本編:レベル1
遊んでいい場所? 安全な場所? 危険な場所?
駐車場で遊ぶ場合もあるかもしれませんが、車両の陰に連れ込まれると危険ですし、事故や車両へのイタズラなどにも注意が必要です。
応用編:レベル2
どんな危険が考えられるかな? 自分たちにできることは何だろう?
駐車場内での事故や物陰の怖さを「自分のこと」として認識させると同時に、どうすれば安全かを考えさせるとよいでしょう。
公園空き地
基本編:レベル1
どこにあるの? トイレや、外から見えにくい場所はあるかな? ゴミが散らかったりしていないかな?
公園のトイレや植え込みは、周囲から見えにくい場所です。また、ゴミが散乱する公園は管理が不充分な可能性があり、防犯上は要注意です。
応用編:レベル2
自分たちにできることは何だろう? 自分たちはどういうことに気をつけたらいいのかな?
公園や空き地では一人で遊ばない、ゴミに気づいたら拾うなど、子どもたちにもできる対策を考えさせるとよいでしょう。
「その他」について
コンビニエンスストア
基本編:レベル1
どこにあるの? いくつあるの? どういうときに頼りになるの?
「セーフティステーション活動」に参加しているコンビニエンスストアは全国に約42,000店あります。
応用編:レベル2
どんな防犯対策をしているの?
防犯用カラーボール・ドアに貼ってある身長目安表示・防犯カメラなど、コンビニエンスストア独自の防犯対策を調べるのもよいですね。
発展編:レベル3
お店の人にインタビューしてみよう
営業の妨げとならないよう配慮しつつ、オーナーなどにお話を聞くのもよいでしょう。
人通りの少ない道・暗い道
基本編:レベル1
一人で歩いても大丈夫かな?
通行人が少ないなど、大人の目が行き届かない場所は、不審者や変質者に遭遇した場合に助けが呼べませんね。
応用編:レベル2
どうすれば、怖い目にあわなくてすむだろう?
下校時は必ず複数で歩く、少し遠回りでも明るくてにぎやかな道を通るなど、子どもたち自身にできる対策を考えさせるとよいでしょう。
発展編:レベル3
【補足】
○○に不審者が出た・△△で犯罪があったといった「不審者マップ・犯罪発生マップ」にならないよう、留意してください。
同じ場所で何度も事件が起きるわけではありませんし、被害者の気持ちを逆なでする危険もあるためです。
また、個人情報や人権にも留意し、個人攻撃や犯罪者への情報提供とならないように充分に配慮してください。
まちなか探検・マップ作成の際には、当協会の冊子「子どもを犯罪・事故から守る手引き」なども参考にしてください。
高い塀や物陰のあるところ・空き家などの近く
基本編:レベル1
一人で歩いても大丈夫かな? 大声を出したら、誰か気づいてくれるかな?
高い塀が立ち並ぶ住宅街などでは、不審者や変質者に遭遇した場合に、近隣住民が外出中で気づかないといったケースもありえます。
応用編:レベル2
どうすれば、怖い目にあわなくてすむだろう?
管理されていない空き家には近づかないといった対策のほか、近隣住民に挨拶をして顔を覚えてもらうといった対策も有効と思われます。
地域の状況(不審者情報や地域の犯罪事例)
基本編:レベル1
不審者に気をつけなさいと言われたことはある? ひったくりやドロボウなどにあったという話は聞いたことがある?
不審者情報などがあれば、皆で共有しましょう。ただし、子どもの印象だけで「不審者」と安易に決め付けないように留意してください。
応用編:レベル2
どんな人やどんなときに注意したらいいの?
見知らぬ人から声をかけられた、車に乗れと言われたといった場面を想定して対策を考えさせるとよいでしょう。。
地域の防犯対策
基本編:レベル1
まちの中でどんな対策をしているの?
行政の取組みのほか、防犯ボランティアや自治会の夜回りなど、地域で取り組んでいる防犯対策があるか、調べてみましょう。
応用編:レベル2
ふだんはどんな活動をしているの?
地域の防犯ボランティアの方などにインタビューするのもよいでしょう。子どもたちに「見守られている安心感」も生まるかもしれません。
発展編:レベル3
自分たちにお手伝いできることは、何かあるかな?
地域防犯活動について、子どもたち自身にも考えさせ、参加意欲を高めるとさらによいでしょう。
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