名古屋大学で防災・減災企画「つなぎ舎」を開催
2017.11.17
世代・地域・企業間の防災・減災の担い手を「つなぐ」
日本損害保険協会中部支部(委員長:堂領 英毅・三井住友海上火災保険株式会社執行役員中部本部長)では、11月11日(土)、今年6月に設立されたあいち・なごや強靱化共創センターの設立記念イベントである防災人材交流シンポジウム「つなぎ舎」を同センターほかと共催しました。本シンポジウムは世代・地域・企業の防災・減災の担い手をつないで"絆の強化"を図るもので、愛知県内外から約300名が参加して、名古屋大学で開催されました。
シンポジウムに先立ち、午前中は「自分にできること」「みんなにやって欲しいこと」をテーマに、小学生から社会人までの中部エリアの防災・減災の担い手による分科会を実施しました。小学生の部の分科会では、「第13回ぼうさい探検隊マップコンクール」優秀団体のメンバーが参加したほか、豊田講堂アトリウムでは同マップコンクールの優秀作品などが展示されました。
午後のシンポジウムでは、最初に午前中の分科会の成果発表が行われ、名古屋大学減災連携研究センターの福和センター長・教授から、「『自分のことはできる限り自分で頑張ること』『余力があれば他者のことも考えること』『家族・企業・行政と一緒に取り組むこと』という防災・減災の取組みに大事な点を再確認するきっかけとなった。」などの講評がありました。
続いて、被災地に思いを馳せる若者(過去の大震災の被災者など)4名を交えたパネルディスカッションが行われ、パネラーから「災害は被災体験の有無に関係なくみんなが語り継ぐことができる」「被災時にはまず自分の命を考えることが大事」「災害の教訓は自分の身に置き換えて考えてもらいたい」「災害で忘れてはいけないのは被害でなく経験であり、日常の防災・減災意識につなげることが大事」といったメッセージが発信されると、コーディネーターを務めたNPO法人レスキューストックヤードの栗田代表理事から、「過去の災害の教訓を参考にして、地域によって異なる事情を踏まえて防災・減災の取組みを深めていく必要がある。」とのまとめがありました。
最後に、堂領委員長から、本シンポジウムの感想とともに、「損害保険業界としても、自然災害に関する様々なノウハウを活用して、防災・減災に向けてしっかり取組んでいきたい。」と挨拶を行いました。
当支部では、南海トラフ地震などの巨大災害に備えて、地域の防災力を高めるため、今後もこうした取組みを進めていきたいと考えています。