滋賀県損保特殊暴力対策協議会総会を開催

損害保険事業の健全な発展のため、損保業界と警察との連携の重要性を再確認

 日本損害保険協会近畿支部委員会(委員長:山口 和寿・損害保険ジャパン株式会社常務執行役員)では、10月12日(水)に滋賀県大津市内で、第42回滋賀県損保特殊暴力対策協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など27名の出席がありました。
 開会に際し、 清水 裕子 滋賀損保会副会長(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 滋賀支店長)から、日頃よりの関係各位の連携・協力に謝辞を伝えるとともに、「一般消費者の皆様の利益を守り、保険制度全体に対する社会の信頼を維持していくためにも、損害保険業界として、保険制度を悪用する保険金詐欺や不当請求に対し、断固・毅然とした姿勢で対処していかなくてはならない。」との挨拶がありました。
 また、来賓の公益財団法人滋賀県暴力団追放推進センターの 中村 幸雄 専務理事から、暴力団のいない明るい滋賀県を作るため暴力団排除活動に引き続きの協力をお願いしたい旨の挨拶があり、顧問の滋賀県警察本部 刑事部の 中山 淳 組織犯罪対策課長からは、「暴力団の抗争は、いつ県下に飛び火してきてもおかしくない。半グレ集団の増加により水面下で保険金詐欺が発生する可能性があり警戒と取締を強化している。暴力団の資金源を断つための情報共有と犯罪防止に協力願いたい」、同じく顧問の同県警本部 交通部の 矢野 直人 交通指導課長からは、「自動車保険は被害者救済の社会的使命を有しており、健全な保険制度の確立のため、交通事故ならびに保険犯罪の抑止に努めるのでさらなるご協力を願いたい」と挨拶がありました。
 特別講演では滋賀県警察本部 刑事部組織犯罪対策課の 和田 智 課長補佐から、最近の滋賀県の暴力団情勢についてのお話しに続き、偽装交通事故の手口についての紹介があり、「交通事故を端緒とした保険金詐欺事件では損保業界との連携が欠かせない。今後も警察への情報提供・捜査協力をお願いしたい」との講話がありました。
 その後、損害保険事業の社会公共性に鑑み、損害保険に関する犯罪の予防と排除に努め、事業の健全な発展を図るための決議を全員一致で採択し、その意思を確固たるものにしました。
損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、関連諸機関と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。当協議会は1980年に設置されています。

(注)「滋賀損保会」は、当支部の組織です。

開会挨拶を行う清水滋賀損保会副会長
(あいおいニッセイ同和損保)
挨拶を行う中山顧問
(県警刑事部)
挨拶を行う矢野顧問
(県警交通部)
活動報告・活動計画を発表する北浦会員
(東京海上日動)
特別講演の様子
特別講演を行う和田参与
(県警刑事部)
決議文を読み上げる本間会員
(あいおいニッセイ同和損保)
閉会挨拶を行う井上会員
(三井住友海上)
司会を行う宇野代表幹事
(損保ジャパン)
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