超高齢社会セミナーを群馬で実施

高齢者が1/4を超える群馬県で損保事業に携わる者としての地域貢献を考える

 日本損害保険協会北関東支部群馬損保会(会長:長澤 高史・東京海上日動火災保険株式会社 群馬支店長)と一般社団法人 群馬県損害保険代理業協会(会長:薊 仁・株式会社ウィッシュ 執行役員)は、10月28日(金)に前橋市の前橋テルサで、群馬県内勤務の損害保険会社と代理店を対象に、「超高齢社会セミナー」を実施しました。当日は約40名が受講しました。

 開会に際し、長澤群馬損保会会長から「超高齢社会が加速していく中、様々な切り口で対応を考える必要がある。損害保険業界への期待はますます高まっている。本セミナーを通じ、我々が仕事の中で、また地域において、何ができるのかを考えるきっかけとしたい。」との挨拶がありました。

 第一部は、群馬県警察本部交通部交通企画課交通安全対策室長補佐の藤井 勝好 氏から、「群馬県内の高齢者交通事故の現状と対策」というテーマで、群馬県内の交通事故データに基づき高齢者の交通事故状況や傾向についての講義がありました。続いて、県警同課交通安全教育隊 木場 沙織氏から、「高齢者擬似体験セット」を用いた講義があり、参加者の一人が、通常時と手足に重りやヘッドフォン等をつけた状態での反射神経の違いを体験しました。木場氏は「高齢になると行動特性が変わる。思いやりをもって高齢者に優しい運転をしていただきたい。」と述べました。

 第二部は、前橋市役所福祉部介護高齢課介護予防係 主任保健師の黒岩 麗菜氏と同主任保健師の唐鎌 睦氏を講師に招き、『認知症を学び地域でささえよう』というテーマで講義が行われました。講義の中で、認知症の原因や症状について学んだ上で、家庭や仕事の中で認知症患者と接するときどうしたらいいのか、いくつかの事例を挙げながら全員で考えていきました。黒岩氏は一人一人に答えを聞きながら、「正解はないが、自分ならどうしたらよいのか、後で自分の行動を後悔しない方法を選んで欲しい。仕事に限らず今後地域の中で支援できることを考えていただきたい。」と述べました。本講義は前橋市の「認知症サポーター養成講座」を兼ねており、修了者には認知症サポーターの印である「オレンジリング」が渡されました。

 閉会の挨拶の中で、薊群馬代協会長は、「近い将来、自分も高齢者の側になり、身内にも高齢者がいる。二つの講義は、大変身近な問題と感じた。」と述べました。

 北関東支部では、昨年度より埼玉県、長野県、新潟県でも本セミナーを実施しており、これまでに合計で約240名の認知症サポーターが誕生しました。今後も高齢社会に対する取組みを続けていきます。

開会挨拶をする長澤 群馬損保会会長
閉会挨拶をする薊 群馬代協会長
群馬県警 藤井 交通安全対策室長補佐
『高齢者疑似体験セット』を
身につけ反射神経テスト
前橋市介護予防係主任保健師 唐鎌氏
前橋市介護予防係主任保健師 黒岩氏
頭の体操をする参加者
司会の阪本 群馬代協副会長
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