埼玉県川越市で水災害防止フォーラムを開催
2019.04.10
水災害リスクに強い街づくり、人づくりを目指して
日本損害保険協会 北関東支部(支部委員長:川地 邦夫・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 埼玉業務部長 兼 千葉業務部長)では、川越市と共同主催で、3月9日(土)に川越市の東上パールビルヂングで、「水災害防止フォーラム」を開催しました。当日は、川越市内の自治会関係者や市民を中心に140名の参加がありました。
本シンポジウムは講演とパネルディスカッションの二部構成で行われ、第一部の基調講演では山崎 登教授(国士舘大学・元NHK解説副委員長)から「命を守る災害情報」について、松田曜子准教授(長岡技術科学大学・震災がつなぐ全国ネットワーク共同代表)から「地域防災力の向上に向けて」について、それぞれ講演がありました。
続けて第二部のパネルディスカッション(出演者は以下参照)では、パネリストそれぞれの立場から、「昨今の水災害の課題と備え」をテーマに、水災害に対する河川域の住民の備えや、今後の課題等について、意見を述べました。コーディネーターの山崎教授は、パネルディスカッションのまとめとして、「今回パネリストの皆さんからいただいた話を参考にして、さらに災害に強い地域になってほしい。」と述べました。
川越市は、荒川、入間川および新河岸川の大きな河川が流れ、2017年の台風21号では、150件以上の床上床下浸水被害を受けるなど、たびたび水災害のある地域です。フォーラムの参加者からは「身近に起こる災害の際の問題点について、考えさせられた」「他人事ではなく、我が身に起こり得ることとの認識の大切さがわかった」等の感想が寄せられました。
当支部では、引き続き自然災害リスクの啓発と事前の備えを促す取り組みを実施していきます。
出演者
<コーディネーター>
山崎 登 氏(国士舘大学防災・救急救助総合研究所教授)
<パネリスト>
松田 曜子 氏(長岡技術科学大学准教授・震災がつなぐ全国ネットワーク共同代表)
山田 貢 氏(川越市岸町1丁目自治会長)
栗山 泰史 氏(当協会シニアフェロー)
佐藤 寿延 氏(国土交通省関東地方整備局河川部長)
箕輪 信一郎 氏(川越市危機管理監)