宮崎県損害保険防犯対策協議会総会を開催
2020.02.10
宮崎県警の不正請求事案立件に感謝しつつ、改めて情報連携の重要性を確認
日本損害保険協会九州支部宮崎損保会(会長:梅田 文也・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社宮崎支店長)では、2月6日(木)に宮崎市内で第36回宮崎県損害保険防犯対策協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など23名の出席がありました。
開会に際し、宮崎県損害保険防犯対策協議会の 梅田 会長(協議会会長は宮崎損保会会長が兼務)から、日頃よりの関係各位の連携・協力に謝辞を伝えるとともに「損害保険事業の健全な発展のためには、関係機関のご支援と会員各社の一層の連携強化が不可欠であり、当協議会の活動を活発化させ、損害保険事業の根幹を揺るがすあらゆる暴力の排除と不当・不正請求事案の防止に努めていきたい。」との挨拶がありました。
顧問を代表して宮崎県警察本部交通部交通指導課の 垂水 一洋 課長(警視)からは、「皆さんとの接点は、交通事故保険金詐欺撲滅と交通事故防止の取組みである。前者では連携の成果として被疑者立件に結びつけることができた。他方、後者では交通事故・死者数が大幅に減少する中、高齢ドライバーの占める割合の高まりを受け高齢運転者の事故が増加しており、高齢者事故対策が重要となってきている。交通事故減少に向けて、薄暮時間の交通事故防止と信号機のない交差点等における横断歩行者妨害の取り締まりを引き続き強化しており、取組みの効果が数値として現れてきている。事故防止は警察だけでは難しいので、引き続きの連携をお願いしたい。」との挨拶があった。
また、講演において宮崎県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 廣田 匡慶 暴力団対策官(警視)からは「全国の暴力団構成員は減少してきている。一方で、不透明化が進展し実態が掴みづらくなっている。属性照会ではしっかり確認できた者しか回答できないが、属性照会によって判明できたり、つながりを確認できる切っ掛けとなったりすることもあるのでどんどん行って欲しい。資金源をどう断つかが重要であり、損保との関係では「作り事故」や「休業損害」・「損害賠償金」詐欺を防止し資金源を封圧するための連携をしていきたい。」と。また、宮崎県警察本部 交通部交通指導課 河野 英樹 特捜補佐(警部)からは「整骨院の不正請求事案の捜査はほぼ終了した。各社の協力のお陰であり感謝している。引き続きの連携をお願いしたい。特に現在進行形の不正疑義事案の情報提供が立件への早道となると感じている。警察への情報提供・捜査協力をお願いしたい」との要請がありました。
その後、損害保険事業の社会公共性に鑑み、損害保険に関する犯罪の予防と排除に努め、事業の健全な発展を図るための決議文を全員一致で採択し、その意思を確固たるものにしました。
損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、関連諸機関と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。当協議会は1981年に設置されています。総会の概要は次の通りです。
第36回 宮崎県損害保険防犯対策協議会総会 式次第
- 1.開会挨拶
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宮崎県損害保険防犯対策協議会 梅田 会長(宮崎損保会会長・あいおいニッセイ同和)
- 2.来賓・顧問紹介
- 3.来賓の御挨拶
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財務省 九州財務局 宮崎財務事務所 理財課長 植田 和彦 様
宮崎県弁護士会 民事介入暴力対策委員会委員長 弁護士 山崎 真一朗 様
公益財団法人 宮崎県暴力追放センター 専務理事 甲斐 康弘 様
- 4.顧問代表の御挨拶
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宮崎県警察本部 交通部交通指導課 課長 垂水 一洋 様
- 5.議事
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(1) 活動報告
(2)「宮崎県損害保険防犯対策協議会」会則の件
(3)「宮崎県損害保険防犯対策協議会」指定者名簿の件
- 6.講演
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(1)「最近の暴力団情勢について」
宮崎県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 暴力団対策官 廣田 匡慶 様
(2)「交通事故に関わる保険金詐欺事件について」
宮崎県警察本部 交通部交通指導課 特捜補佐 河野 英樹 様
- 7.決議文の採択
- 8.閉会
(注)「宮崎損保会」および「宮崎損害サービス分科会」は、当支部の組織です。