長崎県損保警察情報連絡協議会総会を開催

~長崎県警と暴力の排除と犯罪の未然防止を確認~

 日本損害保険協会 長崎損保会(会長:藤本 直季・東京海上日動火災保険株式会社 長崎支店長)では、6月16日(水)10時から長崎市内で、コロナ感染予防を行いつつ、令和3年度長崎県損保警察情報連絡協議会(以下「協議会」という)総会を開催し、来賓・顧問・会員など24名の出席がありました。
 開会に際し、藤本 直季会長から、保険金不正請求事案等の立件に対して関係各位に謝辞を伝えるとともに、「今後とも、協議会として、会員各社ならびに関係の諸機関・団体の皆様と連携し、『不正・不当請求の排除』、『保険犯罪の防止』に向けて、一層の努力をして参りたい」との挨拶がありました。
 また、来賓・顧問の皆様から次のような挨拶をいただきました。

  • 来賓:長崎県弁護士会 民事介入暴力対策委員会 西村 平 委員長(弁護士)
    県弁護士会として、反社会的勢力の資金獲得活動を未然に防止し、あるいは不正請求の場面では、契約の入口か、契約期間中か、契約解除の出口段階か、いずれの場面においても関係者を支援しております。
  • 来賓:一般社団法人 長崎県損害保険代理業協会 横田 清孝 会長
    ここ数年の間は、火災保険、自然災害に伴うトラブルが非常に発生しております。代理業協会としても、適切な対応を周知させて、今後このような活動の場で連携を深めていきたいと思います。
  • 来賓:自動車安全運転センター長崎県事務所 羽田 敏雄 所長 今後も、自動車損害賠償責任保険等にあたっては、公的証明書である事故証明書により、公正・適切な支払いをお願いします。
  • 顧問:長崎県警察本部 交通部交通指導課 田川 佳幸 課長
    交通事故が減少傾向にあるとはいえ、多くの事故が毎日発生している状況であり、自動車保険にかかる保険金詐欺は交通事故に関することもあり潜在性が高い犯罪で、被害者の救済を目的とした保険制度の根幹にかかわる社会的に許されない悪質な犯罪でもあります。私達警察と皆様が一体となりまして、今後不当・不正請求等の防止に取り組んで参りたいと考えております。
  • 顧問:長崎県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 犬塚 尚男 課長
    ヤクザが怖いということで、「今回は、被害届は出しません」と尻込みをすることもありますが、そういうことをなくして、小さいことからしてくことが大切であります。この協議会は「損保警察情報連絡協議会」であり、その連絡を実際にしなければ意味がありません。

 引き続き、長崎県警察本部 交通部交通指導課 山口直樹課長補佐から「交通事故に関わる保険金詐欺等の犯罪情勢について」、長崎県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 荒木康志課長補佐から「最近の暴力団情勢について」および、公益財団法人 長崎県暴力追放運動推進センター 古田豊専務理事から「暴追センターの活動状況について」の講話がありました。
 最後に、損害保険事業の社会公共性を自覚し、あらゆる暴力の排除と犯罪の未然防止に努め、事業の健全な発展を図るため、「暴力排除に向けて一致団結」、「警察活動への協力」、「脅迫的威圧的な交渉の断固拒否」、「暴排活動の積極的推進」を内容とする決議を全員一致で採択し、その意思を確固なものとするほか、参加者間で本協議会発展のため協議が行われました。
 損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、関連諸機関と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。当協議会は1981年に設置され、当支部が事務局として運営しています。総会の式次第は次の通りです。

令和3年度 長崎県損保警察情報連絡協議会総会 式次第

開会挨拶する藤本会長
協議会の様子1
協議会の様子2

更新:2021.07.06

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