教育効果性の高い「ぼうさい探検隊」を実施
2017.08.03
児童たちが交替で車椅子での体験を行い、災害時に備える
日本損害保険協会四国支部(委員長:森清 友樹・三井住友海上火災保険株式会社高松支店長)では、二番丁コミュニティ協議会、香川大学工学部(野々村 敦子准教授・防災士を目指す学生など)、二番丁地区自主防災会、女性防火クラブ、日赤奉仕団と連携して小学生に自分たちの住んでいる地域の防災について考えてもらうため、7月25日(火)に昨年度に引き続き、教育効果性の高いぼうさい探検隊を実施し、新番丁小学校児童1年生~6年生22名が参加いたしました。
街歩きを行った高松市新番丁小学校区は、城下町としての古い町並みと狭い路地が残り、海から近く海抜も低いため、南海トラフ巨大地震発生時には、津波、液状化、建物の倒壊などの被害が想定されます。
今回は、車椅子の人と一緒に避難することを想定して、児童たちが交替で車椅子での体験を行い、安全なルートはどこかを確認しました。
当日は、8時に新番丁小学校東門に集合し、東西2つのコースに分かれてぼうさい探検隊を実施しました。
このうち神社や寺が多い東側コースでは、子供達は二番丁地区自主防災会 見本 榮一 氏の説明を聞きながら、地震の際には神社の鳥居が倒れる可能性があること、石垣やブロック塀が崩れる危険があること、高潮被害により水がたまりやすい場所はどこかを学び、写真撮影やメモを取り確認しました。
また、西側コースでは、同自主防災会 吉田 治 氏と香川大学工学部野々村准教授の説明を聞きながら、現在JR予讃線が走る線路の近くまで海だった所やその名残りがある防潮堤の跡を見て回り、また、木造の建物が密集している地域では、実際にメジャーを使って道路を測り、地震が起きた際に道路が通れなくなる可能性があることを学びました。
ぼうさい探検隊終了後、児童は二番丁コミュニティセンターにおいて、昼食(カレーの炊き出し)を挟み、防災マップ作りに着手しました。
子供たちからは「ブロック塀や細い道が身近にたくさんあることがわかったので、災害時はそこは避けて避難しようと思った。」「壁にひびが入り崩れてきたり、細い道で建物が倒れたら逃げ道がなくなることがよくわかった。」「実際に香川大学の先生や町の人の話を聞いて街歩きをすると、普段気が付かなかった危険に気付き役に立った。」などの意見が聞かれました。
作成したマップは、当協会主催「ぼうさい探検隊マップコンクール」に応募することとしております。
当協会が現在取組んでいる第7次中期基本計画では、「自然災害における防災・減災(防災教育の推進)」が重点課題の一つになっており、当支部は、今後も「ぼうさい探検隊」活動の推進や、自治体等と連携した防災啓発活動などを通じて、地域の防災活動に取り組んでまいります。