教育効果性の高い「ぼうさい探検隊」を実施
2018.08.02
児童たちが井戸のある場所を確認し、災害時に備える
日本損害保険協会四国支部(委員長:坂本 俊樹・損害保険ジャパン日本興亜株式会社高松支店長)では、二番丁コミュニティ協議会、自主防災会、女性防火クラブ、日赤奉仕団と連携して小学生に自分たちの住んでいる地域の防災について考えてもらうため、7月26日(水)と7月27日(木)の2日間で教育効果性の高いぼうさい探検隊を実施し、高松市新番丁小学校児童4~6年生21名が参加いたしました(今年で3回目の実施)。
今回、まち歩きを行った新番丁小学校区は、城下町としての古い町並みと狭い路地が残り、海から近いため海抜も低く、南海トラフ巨大地震発生時には、津波、液状化などの被害が想定されています。
第1日目の7月26日(水)は、二番丁コミュニティセンターへ高松地方気象台地震津波防災官の 中平 昭彦 氏を講師に招き、地震災害に備えるための防災情報の活用方法を学んでいただき、その後、高松市立中央図書館に場所を移し、防災科学技術研究所客員研究員の 花崎 哲司 氏の指導により、津波の恐ろしさや災害時にはこの地域に多く残る井戸が生活用水として重要なことを学びました。
第2日目の7月27日(木)は、上述の花崎氏の話を聞きながらぼうさい探検隊を実施し、住宅の庭先や床下にある井戸のある場所を訪れ、災害時には井戸水が生活用水になり、渇水時には「善意の井戸」として利用されたこと、海を埋め立てたところでは巨大地震発生時に液状化の被害が予測されること、災害時には無料で飲み物が提供される自販機があることを学び、記録撮影やメモを取り確認しました。
同探検隊活動の終了後、児童は二番丁コミュニティセンターで、日赤奉仕団による昼食(カレーの炊き出し)を挟み、高松市中央図書館でまち歩きをして気付いたことをマップにまとめて発表しました。
子供たちからは「地域にたくさんの井戸があることを知って水が大変貴重だということが分かったので、防災マップを作って学校の友達や地域の人に広めていきたい。」などの意見が聞かれました。
作成したマップは、当協会主催「ぼうさい探検隊マップコンクール」に応募することとしております。
当協会が現在取組んでいる第8次中期基本計画では、「自然災害に対する地域防災力の強化」が重点課題の一つになっており、当支部は、今後も「ぼうさい探検隊」活動の推進や、自治体等と連携した防災啓発活動などを通じて、地域の防災活動に取り組んでまいります。
※実施の模様は、当日のNHK高松、山陽放送で放送され、翌日の四国新聞にも掲載されました。