岩手県警に歩行者シミュレータを寄贈
2019.02.22
高機能の機器を活用して、横断時の交通事故削減の実現に取り組む
日本損害保険協会 東北支部(委員長:荒井 英一・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 執行役員 東北本部長)では、今年度全国で14台寄贈される歩行者模擬横断教育装置、いわゆる歩行者シミュレータのうちの1台を岩手県警察本部に寄贈しました。
2月19日(火)、岩手県警にて歩行者シミュレータの寄贈式が開催され、式に損保協会から東北支部 岩手損保会の大木 伸正 会長(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 岩手支店長)が出席、岩手県警からは勝又 薫 交通部長が出席されました。
寄贈式では、大木 会長から「日本損害保険協会では自賠責保険の運用益を活用し交通事故防止の取り組みを行っているが、警察庁・各都道府県警に対する機器の寄贈は1972年から継続的に行っており、歩行者シミュレータの寄贈は2010年に開始、これまでに38台、今年度は14台の機器を寄贈している。今回の機器は、スクリーンに投影される様々なシチュエーションの横断行動の疑似体験を通して、安全な横断方法や適切な安全確認を身につけることができる最新鋭の機器である。近年、交通事故死者数が減少する一方で、歩行中の死者数の割合は最も高くなり、2017年は交通事故死者全体の約37%が歩行者であった。また、超高齢化社会の到来を控え、高齢歩行者の交通事故防止も喫緊の課題となっている。このようなことから、この歩行者シミュレータを交通事故の防止に活用いただき、不幸な事故の抑止にお役立ていただきたい。」と挨拶がありました。挨拶の後、大木会長から勝又交通部長に寄贈目録が贈呈されました。
また、勝又交通部長から「様々なシチュエーションを再現できる最新鋭の歩行者シミュレータを活用し、岩手県内の歩行者の交通事故を1件でも減少させるべく取り組んでいきたい」と謝辞が述べられました。
式後、寄贈された歩行者シミュレータの操作が披露され、降雪時や夕暮れ時など様々なシチュエーションでの横断行動について体験しました。今後は高齢者や小学生などを対象とした交通安全教室やドライバーの視点で歩行者の横断行動を確認する機能もあることからドライバーに対する講習にも活用される予定です。