「ぼうさい探検隊」が日本災害情報学会の「廣井賞」を受賞!
2018.10.30
一般社団法人日本損害保険協会(会長:西澤 敬二)では、2004年度から、子どもたちを対象とした防災安全教育プログラムである「ぼうさい探検隊」を実施しています。
本活動では、マップコンクールをあわせて実施しており、これまで全国から約24,000作品もの応募があり、携わった参加児童数は延べ16万人にものぼります。
この度、「ぼうさい探検隊」の取組みが、子どもたちへの実践的な防災教育として大変有効だったこと、また、長年にわたり地域防災力の向上にも大きく貢献されたこと等が評価され、日本災害情報学会より、日本損害保険協会に対して、「廣井賞(社会的功績分野)」が贈られることとなり、10月27日(土)に東京大学本郷キャンパスにおいて、表彰式が執り行われました。
損保協会からは、宇田川 智弘 業務企画部長が出席し、表彰を受けるとともに、受賞者特別講演として、「ぼうさい探検隊」のこれまでの取組みと成果、および今後の活動について、発表しました。
日本災害情報学会「廣井賞」表彰式
- 1. 日時
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2018年10月27日(土) 14:00~16:30
- 2. 場所
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東京大学本郷キャンパス赤門総合研究棟 1階 文学部大教室
- 3.受賞理由
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「ぼうさい探検隊」は、全国的に継続的なプログラムとして地域に根付き、今後の更なる展望も期待されるESD(持続可能な開発のための教育)の優れた実践例となるものであり、社会的功績が極めて大きいため
- 4.受賞記念講演内容
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(講演者)
宇田川業務企画部長(講演概要)
・「ぼうさい探検隊」は、地域の人たちとの交流を図りながら楽しく学ぶ、まちなか探検とマップ作成・発表を組み合わせたプログラムであり、これまでの本取組みにより、子どもの視点から、まちの安全を、ひいては地域の防災力の向上に貢献してきた。
・また、「ぼうさい探検隊」の展開として、2004年度から「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」を毎年実施しており、子どもたちの「やる気」「自主性」を引き出し、マップを広く展開すること
で、子どもから大人へ、大人から地域への防災意識の波及にも貢献してきた。
・実際に、マップを活用した行政等への提言により、まちの危険箇所の改善につながった事例も全国に数箇所ある。
・文部科学省・内閣府・消防庁・UNESCO・気象庁・NHKなどの後援のもと、今年度でマップコンクールは第15回の節目を迎え、2019年1月には例年実施する本コンクールの表彰式に加えて、記念式典を実施予定であり、これまでの歩みの振り返りと未来への展望を宣言する予定である。
※当日は、日本損害保険協会のほか、1団体の社会的功績分野の表彰と2名の学術的功績分野の表彰が行われました。
(ご参考)日本災害情報学会について
・日本災害情報学会は、防災・減災に役立つ災害情報や、その伝達・受容のあり方などを調査・研究しその成果を社会に提言することを目的に、1999年4月に設立された機関(会員は現在約900人)
(ご参考)「廣井賞」について
・故廣井脩 氏(東京大学大学院教授/学会設立者・初代学会長)の遺族からの寄付をもとに、広く災害情報分野に優れた貢献をした個人または団体等に対し、2007年から毎年授与を実施(過去の社会的功績の受賞例(2008年):電気通信事業者協会「災害用伝言サービス」)