離島への軽消防自動車の寄贈式を総務省消防庁で開催
~軽消防自動車を離島に7台寄贈、離島への軽消防自動車等の寄贈累計台数は731台に~
2019.12.06
日本損害保険協会(会長:金杉 恭三)では、地域の防災力強化を目的として、軽消防自動車を全国に16台寄贈し、うち7台を離島に寄贈します。それに伴い、11月27日(水)に消防庁長官室で、「令和元年度離島に対する消防資機材の寄贈式」を行い、当協会の岩崎 賢二 専務理事から全国離島振興協議会の荒木 耕治 会長(鹿児島県屋久島町長)に寄贈目録を贈呈しました。贈呈後には消防庁の林崎理 長官をはじめとする出席者から挨拶があり、また、荒木会長から謝辞がありました。
なお今後は、寄贈車両が配備される各離島で現地寄贈式を実施する予定です。
<寄贈式の出席者>
- 総務省消防庁
-
・林崎 理(長官)
・鈴木 康幸(審議官)
- 国土交通省
-
・坂根 工博(国土政策局長)
・佐藤 正一(国土政策局離島振興課長)
- 全国離島振興協議会
-
・荒木 耕治(会長/鹿児島県屋久島町長)
・小島 愛之助(専務理事)
- 日本損害保険協会
-
・岩崎 賢二(専務理事)
・宇田川 智弘(理事 業務企画部長)
<寄贈式の次第>
- 1.開式
- 2.寄贈目録贈呈
- 3.挨拶
-
・岩崎 賢二(日本損害保険協会専務理事)
・林崎 理(消防庁長官)
・坂根 工博(国土交通省国土政策局長)
- 4.謝辞
-
・荒木 耕治(全国離島振興協議会会長)
- 5.記念撮影
-
・出席者全員
- 6.閉式
出席者からの主な挨拶内容
- 岩崎 賢二
(日本損害保険協会専務理事) -
今年度は立て続けに自然災害が発生しており、損保業界としては対策本部を設置するなどして、迅速な対応に努めている。本寄贈事業は、総務省消防庁をはじめとする防災関係機関と連携しながら実施している各種取組みの一つであるが、今回の寄贈先の中にも、先の災害で大きな被害を被った離島があると伺っている。そういった地域では、寄贈する軽消防自動車をすぐにお役に立てていただき、その他の地域においても、万が一、事故や災害に見舞われた際には、その性能がいかんなく発揮されることを祈念する。
- 林崎 理
(消防庁長官) -
災害による被害を抑えるためには、地域における日頃からの備えが肝要である。消防団が消防活動の要となる離島において、今回の寄贈車両が、離島の皆様の命と財産を守るため、様々な場面で活用されることに大いに期待を寄せている。極めて意義深い、そして尊い本事業を、今後も進めていただけるよう、心からお願い申し上げる。
- 坂根 工博
(国土交通省国土政策局長) -
離島は地理的条件や人口減少・高齢化の著しい進行により、災害・火災に対し、非常に脆弱である。そういった中、離島住民の安心・安全を確保するため、このような取組みはありがたく、重要だと考えている。国土交通省としても今後も離島の人数に対応したきめ細かい施策を展開したいと考えているので、引き続き協力を賜りたい。
- 荒木 耕治
(全国離島振興協議会会長) -
38年目を迎える長年の寄贈事業に対し、全国の離島住民を代表し、改めて御礼申し上げる。離島でも災害対策の推進に取り組んでいるものの、従来の常識を超えるような災害が頻発する中、必要十分な体制を構築することが財政的にも容易でない自治体も多いものと思う。そうしたなか、今回の寄贈は離島の消防力向上に大いに貢献すると期待されており、各自治体から感謝の声が寄せられている。
消防自動車等の寄贈事業
・2019年度は、全国9市町村(離島を除く)および離島7市町村に軽消防自動車16台を寄贈。
・全国の消防力の強化・拡充に協力するため、今年度寄贈分を含め、消防自動車等を1952年度から全国の市区町村(離島を除く)に2,728台、1982年度から離島に731台寄贈しており、累計寄贈台数は3,459台。
(参考1)2019年度 軽消防自動車等の寄贈先
都道府県 |
市町村 |
---|---|
栃木県 |
鹿沼市(かぬまし) |
群馬県 |
玉村町(たまむらまち) |
千葉県 |
南房総市(みなみぼうそうし) |
愛知県 |
阿久比町(あぐいちょう) |
滋賀県 |
野洲市(やすし) |
京都府 |
長岡京市(ながおかきょうし) |
岡山県 |
久米南町(くめなんちょう) |
佐賀県 |
小城市(おぎし) |
長崎県 |
島原市(しまばらし) |
都道府県 |
市町村 |
離島 |
---|---|---|
北海道 |
奥尻町 |
奥尻島 |
東京都 |
新島村 |
新島 |
愛知県 |
西尾市 |
佐久島 |
福岡県 |
新宮町 |
相島 |
長崎県 |
西海市 |
江島 |
大分県 |
姫島村 |
姫島 |
鹿児島県 |
瀬戸内町 |
与路島 |
(参考2)これまでの消防自動車等の累計寄贈台数
防災事業の一環として、1952年度から全国の市区町村(離島を除く)に、1982年度から離島に毎年、消防自動車等を寄贈。
市区町村 |
消防自動車(注) |
2,440台 |
---|---|---|
CAFSユニット積載軽車両 |
1台 |
|
軽消防自動車 |
286台 |
|
消防活動二輪車 |
1台 |
|
離島 |
軽消防自動車 |
204台 |
非常用浄水発電照明装置積載兼用軽消防自動車 |
9台 |
|
小型動力ポンプ |
518台 |
|
合計 |
3,459台 |
(注) 標準車、水槽車、救工車、化学車、シュノーケル車などを含む。