令和3年9月中間期 損保決算概況について
【No.21-18】

 一般社団法人 日本損害保険協会(会長:舩曵 真一郎)では、加盟29社(※)の令和3年9月中間期決算概況を次のとおり取りまとめました。

1.保険引受の概況

(1)正味収入保険料

 正味収入保険料は、自動車保険の増収や地震保険を主とした火災保険の増収などにより、前中間期(令和2年9月中間期)に比べ2.2%(982億円)増加して4兆4,888億円となりました。

(2)正味支払保険金、損害率

 正味支払保険金は、2月に発生した福島県沖地震に係る地震保険の支払いや、前年の事故件数が減少していた自動車保険の支払いの反動増などにより、前中間期に比べ9.5%(2,065億円)増加して2兆3,780億円となりました。
 損害率は、正味支払保険金の増加などにより、前中間期に比べ3.8ポイント上昇して58.6%となりました。

(3)事業費、事業費率、コンバインド・レシオ

 保険引受に係る営業費及び一般管理費は、前中間期に比べ3.4%(210億円)増加して6,352億円となりました。
 諸手数料及び集金費は、前中間期に比べ2.4%(192億円)増加して8,083億円となりました。
 これらを合計した事業費は前中間期に比べ2.9%(402億円)増加し、事業費率は前中間期に比べ0.2ポイント上昇して32.2%となりました。
 損害率と事業費率を合計したコンバインド・レシオは、前中間期に比べ4.0ポイント上昇して90.8%となりました。

(4)保険引受利益

 保険引受利益は、責任準備金繰入額の減少(△1,697億円)や正味収入保険料の増加(982億円)などにより、前中間期に比べ326.9%(2,009億円)増加して2,624億円となりました。

2.資産運用の概況

 資産運用収益は、利息及び配当金収入の増加(566億円)などにより、前中間期に比べ21.8%(626億円)増益の3,500億円となりました。
 資産運用費用は、有価証券評価損の増加(161億円)などにより、前中間期に比べ9.8%(36億円)増加して406億円となりました。
 資産運用収益から資産運用費用を差し引いた資産運用粗利益は、前中間期に比べ23.5%(589億円)増益の3,094億円となりました。



3.経常利益・中間純利益

 経常利益は、保険引受利益の増益により、前中間期に比べ92.7%(2,563億円)増益の5,329億円となりました。
 経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した中間純利益は、前中間期に比べ101.3%(2,006億円)増益の3,986億円となりました。

4.総資産

 総資産は、令和2年度末に比べ0.6%(1,851億円)増加して32兆5,214億円となりました。

5.ソルベンシー・マージン比率

 ソルベンシー・マージン比率は、協会加盟会社全社とも法律で求める水準である200%を超え、経営の健全性について問題ない水準となっています。

(※)次の協会加盟会社(29社)の単体決算に基づき集計したものです。
あいおいニッセイ同和損保、アイペット損保、アクサダイレクト、アニコム損保、イーデザイン損保、AIG損保、エイチ・エス損保、SBI損保、au損保、キャピタル損保、共栄火災、さくら損保、ジェイアイ、セコム損保、セゾン自動車火災、全管協れいわ損保、ソニー損保、損保ジャパン、大同火災、東京海上日動、トーア再保険、日新火災、日本地震、ペット&ファミリー損保、三井住友海上、三井ダイレクト損保、明治安田損保、楽天損保、レスキュー損保

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