名古屋市で地震保険セミナーを開催

南海トラフ巨大地震で大きな被害が想定されている名古屋市で地震保険普及を推進

 日本損害保険協会中部支部(委員長:中村 茂樹・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 常務執行役員中部本部長)は、11月19日(月)、名古屋市の損保ジャパン日本興亜名古屋ビルで、損害保険代理店・募集人向け地震保険セミナーを開催して、約140名の方々にご参加いただきました。

 開会にあたり、当支部・中村委員長から、「30年以内に南海トラフ巨大地震が発生する確率は、従来の70%から「70~80%」に引き上げられました。いつか必ず来る、その日のために、地震保険の役割は、ますます重要になってきています。私たちが損害保険のプロとして、家庭のリスク・マネージャーとして、まずは“地震”という大きなリスクが身近に迫っていること、そして事前の備えが必要であることをお客様に正しく伝えていきましょう」と主催者として挨拶がありました。

 名古屋大学減災連携研究センターの福和 伸夫 センター長から、「次の震災について本当のことを話してみよう」と題して、2018年に発生した6月の大阪北部地震、7月の豪雨災害、9月の台風21号、北海道胆振東部地震などをまず振り返り、そして過去の災害とその地域との関係性、建物の耐震性、BCPの策定、生産活動を守るための方策など大地震への対応等について、講演をいただきました。
 次いで、名古屋地方気象台の 中村 真也 東海地震防災官から、「迫る地震災害リスクと気象庁の地震関連防災情報」と題して、中部地方における過去の地震災害や活断層を踏まえた地震発生可能性、南海トラフ巨大地震の被害想定、長周期地震動に関する観測情報をはじめとした気象庁の地震関連防災情報等について、講演をいただきました。
 最後に、本セミナー協力団体である愛知県損害保険代理業協会の 金子 紀代志 会長から、地震保険普及に向けた力強い決意表明がありました。

 セミナー終了後のアンケートでは、「初めて知ることも多く、勉強になりました」「改めて、地震保険は大事な保険だと分かりました」「全ての人に地震の情報を伝えて、地震保険を提案しなければならないと感じました」等、参加者から感想が寄せられました。

 当支部では、南海トラフ巨大地震に備えて、防災・減災の意識啓発とともに地震保険の普及促進を図るため、今後もこうした取組みを進めていきたいと考えています。

中村委員長の開会挨拶
福和センター長の講演
中村防災官による講演
金子会長の閉会挨拶
セミナーの様子
中部支部独自チラシ(愛知県版)
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