中小企業を取り巻くリスクを考えるセミナーを開催
2022.03.29
サイバーリスクなどへの対応策を第一線で活躍する専門家が解説
日本損害保険協会中国支部(委員長:吉田 正紀・三井住友海上火災保険株式会社 執行役員中国本部長)は、3月1日(火)に、中小企業を取り巻くリスクを考えるオンラインセミナーを開催し、70人が参加しました。
中小企業は、自然災害や新型コロナウイルス感染症の流行、サイバー攻撃など、予測不能とも言える様々なリスクに日々、晒されています。さらに、従業員による情報漏えいやパワハラ・セクハラなど、企業の内部で発生する要因によって損害賠償請求を受けることもありえます。そこで、中小企業を取り巻く様々なリスクへの対応策について、4つのテーマを第一線で活躍している専門家が解説しました。このようなセミナーは、当支部として初めての開催となります。
セミナーでは、吉田委員長から、「日本損害保険協会が中小企業を対象に行った調査によれば、87%が「何らかのリスク意識をもっている」、27%が「被害を受けたことがある」と回答している。「企業を取り巻くリスク」を認識して、「リスクに備える方法」を確認してほしい。」との挨拶がありました。次いで、広島県中小企業診断協会 江川 雅典会長から挨拶がありました。
続いて、4つのテーマに関する講演が行われました。テーマ、講師、概要は次のとおりです。
①小規模零細企業におけるサイバーリスクの脅威:横尾 浩輝氏(中小企業診断士)
サイバーリスクへの経済的な備えとして有効な「サイバー保険」を解説。
②各種補助金と経営計画の策定:伊藤 圭介氏(中小企業診断士)
各種補助金の概要と経営計画策定のポイントを解説。
③中小企業に係る法制(売掛金回収):畑 雄太氏(弁護士)
売掛金回収に関する法的手続きの仕組みを解説。
④事業継続計画(BCP)策定のススメ:梅田 宏行氏(広島県商工労働局イノベーション推進チーム)
事業継続計画策定に係る広島県の支援制度を解説。
参加者からは、「あらゆる企業がネットで繋がっている時代であり、中小企業だからといってサイバーリスクは蚊帳の外と思ってはいけないということが理解できた。」「補助金の講演は非常に参考になった。」「売掛金回収の基礎的な理解ができた。」「BCPについて興味があったので、非常に参考になった。県の支援制度を活用しながら、作成したい。」などの感想が寄せられました。
当支部では、引き続き、広島県や広島県中小企業診断協会をはじめとした関係団体との連携を強化して、中小企業を取り巻くリスクに備える取組みを推進してまいります。