スノーダクトの凍結による漏水事故防止啓発チラシを作成
~漏水で数百万円の損害の発生も。積雪前に屋根の点検・掃除を~
2021.10.14
日本損害保険協会北海道支部(委員長:古賀 博之・三井住友海上火災保険株式会社 常務執行役員 北海道本部長)は、北海道内でスノーダクト凍結による水濡れ事故が発生していることを受け、事故防止を呼びかける啓発チラシを作成しました。
スノーダクトとは、屋根に積もった雪が融けた際の水を排出するための溝のことで、無落雪屋根の代表的な形式です。このスノーダクト内に落ち葉やゴミ等が詰まっていると、融雪水がスムーズに排水されずにスノーダクトから溢れ、建物の内部や家財などに水濡れ損害を与えることがあります。当支部で調査したところ、過去には1回の事故で損害額が数百万円に上ったケースもありました。このような状況を踏まえ、本チラシは、スノーダクトの凍結による漏水防止に向け、本格的な積雪時期の前に屋根の点検や掃除を行うよう呼びかける内容としています。また、落雪屋根の場合には、雪止めフェンスや注意看板の設置、こまめな除雪を行い、落雪時にケガや事故が起こらないよう呼びかけています。
本啓発活動は、北海道内の住宅メーカーとも連携し、住宅メーカーを通じて住宅所有者に向けて注意喚起するほか、損害保険会社・代理店からも契約者等に本チラシを利用して呼びかけを行うこととしています。
当支部では引き続き、損害保険会社・代理店や関係機関等との連携を強化しながらスノーダクトの凍結による漏水事故防止に向けた啓発活動を実施していきます。