東京都立高校の公民科で「明るい未来へTRY!」を活用した授業を実施しました!
2022.08.22
新学習指導要領で求められるアクティブ・ラーニング型授業の実践
日本損害保険協会関東支部(委員長:濱中 武・損害保険ジャパン株式会社法務・コンプライアンス部コンプライアンス室担当部長コンプライアンスオフィサー)では、7月14日に東京都立豊多摩高等学校で、同校公民科・井波祐二教諭の協力のもと、高校生向け副教材「明るい未来へTRY!」を使用した授業を実施しました。
東京都立豊多摩高校の公民科では、同教材を使用して新学習指導要領で求められる「主体的で、対話的で、深い学び」を目的としたアクティブ・ラーニング型授業を実施しました。
当日は、高校3年生を対象に、当協会が示している教員用のカリキュラムを参考にしながら、1コマ50分間で、「政治経済」の特別授業として、実践しました。
授業の前に副教材「明るい未来へTRY!」にある「やってみたいこと」についてのアンケートをとった結果、全3クラスで「友だちと海外旅行に行きたい!」が選ばれました。海外旅行で生じるリスクやリスクへの対処法について、ワークシートやクラスメートとの意見交換や動画視聴を通じて、経済的な備えとして「海外旅行保険」が一つの選択肢になることや、「保険の役割」についても学びました。
<生徒の授業後の感想>
- 海外旅行保険というものがあることを初めて知った。
- 不安だからあまり海外に行きたいと思わなかったが、保険があるなら行ってみたいと思った。
- 授業を通じて保険の大切さについて知ることができた。
- 「安心を買うのが保険」という言葉が大変腑に落ちた。
- もうすぐ18歳になるため、自分の行動にこれまで以上に責任を持たなくてはいけなくなる。リスク管理として、保険の制度についてもっと知らねばと思った。
井波先生からは、授業を実践した感想として、次のような意見がありました。
- 損害保険は、様々なリスクに対応しているが、国と共同している地震保険や車検制度とリンクしている自賠責保険などもあり、個人的な意図が入らなくて生徒に説明しやすかった。
- 生徒が身の回りのリスクとそれに備える手段として「損害保険」のことを学習しておくことは大切だと感じた。
- 動画のキャラクターが3Dで、現代風の作りだったので、生徒も関心をもってもらうことができた。
- 動画の解説パートが4~6分程度で作成されているため、授業に活用しようするのにちょうどよく、使いやすかった。授業に関する事前準備も手間取ることなく、進められた。
当支部では、このような授業実践、講師派遣等を通じて、今後も高校生の損害保険リテラシーの向上に努めてまいります。
○副教材『明るい未来へTRY!~リスクと備え~』
・生徒が「やってみたいこと」(例:海外旅行に行きたい、友だちとドライブに行きたい等)に関するリスクと損害保険(自賠責・自動車保険、火災保険、海外旅行保険、個人賠償責任保険、ペット保険、ボランティア保険、傷害保険の全7テーマ)短時間でも損害保険を(1テーマ15分程度)で学習できる教材です。
・標準的な簡易学習のパターンとして、・前半は、リスクや損害保険のクイズを記載した「ワークシート」を活用してグループワークや発表を行うことで、生徒同士や生徒と教師の会話、能動的な学習を促します。
後半は、「資料編」により、自らクイズの解答を調べることで、能動的な学習を促し、損害保険の知識の定着を図ります。
・授業の進行方法やポイントを解説した教師用の手引書とワークの解答集も用意しています。