京阪神で地震保険オープン研修会を実施
2016.03.17
東日本大震災での教訓を生かして地震保険の備えを考える
日本損害保険協会近畿支部(委員長:山名 学・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 常務執行役員)では、京都府、兵庫県、大阪府の損害保険代理業協会および日本損害保険代理業協会と共催で、2月22日(月)、23日(火)、3月11日(金)に、損害保険会社社員と代理店を対象に「地震保険オープン研修会」を実施しました。
京都府では、2月22日(月)に京都商工会議所講堂で開催し155名、兵庫県では、23日(火)に兵庫県民会館けんみんホールで開催し100名、大阪府では、3月11日(金)に大阪損保会館講堂で開催し180名が参加しました。
研修は二部構成とし、第一部は、当支部の二階堂 公雄 主査が「地震保険の基礎」をテーマに講演し、地震保険の基本的な仕組みやその公共性について解説のうえ、「消費者に対して熱意を持って地震保険の必要性を訴えることが最も大事である」と述べました。
第二部は、京都府と兵庫県では、岩手県大船渡市の 株式会社谷地保険事務所 代表取締役 榊原 昌宏 氏を講師に招き、「あの日を忘れない~前を向き共に歩む~」というテーマで講演を実施しました。榊原氏は、東日本大震災で自身も被害に遭いながら、従業員や保険会社社員と一丸となって顧客対応にあたった体験を語り、当時、従業員がいつもポケットに入れていたというメモの言葉「あの人に 保険を薦めておけば良かった こんな後悔は二度とすまい」を紹介し、震災を経験して学んだ思いを伝えました。
大阪府の第二部では、宮城県岩沼市の 株式会社エス・ハート 代表取締役 小林 良昭 氏を講師に招き、「東日本大震災を振り返って~ケンカしてでも地震保険をすすめろ~」というテーマで講演を実施しました。小林氏も、震災を経験した代理店として、「お客様に地震保険をすすめることは代理店の使命である」と述べ、地震保険普及の必要性を訴えました。
京都府では京都損保会長(梅本 祝幸・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 理事京都支店長)、兵庫県では兵庫損保会長(吉田 修・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 神戸支店長)、大阪府では当支部消費者部会副部会長(上原 啓・東京海上日動火災保険株式会社 関西業務支援部長)が研修会に参加し、当日それぞれの挨拶の中で、「地震保険を普及させることは損保業界の社会的使命であり、研修会を通じて改めて地震保険の重要性を認識し、今後の募集活動に生かしていただきたい」と述べました。
当支部では、今後もこのような研修会を通じ、損害保険業界が過去の教訓を生かして地震保険の備えの大切さを考える機会を作っていきたいと考えています。