京都府損保特殊暴力対策協議会総会を開催

損害保険事業の健全な発展のため、損保業界と警察が連携することの重要性を確認

 日本損害保険協会近畿支部委員会(委員長:平松 均・東京海上日動火災保険株式会社常務取締役(代表取締役))では、7月31日(金)に京都市内で、第42回京都府損保特殊暴力対策協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など41名の出席がありました。
 総会に先立ち行われた研修会では、京都府警察本部刑事部組織犯罪統括室組織犯罪対策第二課の宮田 浩明暴力団対策室長(警視)から「暴力団取締りでは、暴力団犯罪の取締り、暴力団犯罪対策の法の運用、暴力団排除活動の推進の3つの取組みが必要。引き続き、警察への情報提供・捜査協力を願いたい」との講話がありました。
 総会開会に際し、京都府損保特殊暴力対策協議会の高野 将俊会長(東京海上日動火災保険株式会社京滋損害サービス部長)から、今回で42回目の総会を迎え、長年にわたり活動を続けることができたことに対し関係各位の連携・協力に謝辞を伝えるとともに、「不当・不正請求の内容も巧妙化し表面化しにくい中、偽装交通事故による複数名の被疑者を検挙いただいている。京都府警ご当局の保険犯罪に対する強い姿勢が、保険金詐欺を企てようとするものに対して大きな抑止力となっていることに深く感謝申し上げます。」との挨拶がありました。
 当協議会顧問である京都府警察本部刑事部の司農 將至組織犯罪対策第二課長(警視)からは、「暴力団分裂抗争が地元暴力団組織にも影響を及ぼしており、取締り強化を図っているが企業防衛に努めて欲しい。」との挨拶がありました。また、同じく顧問で京都府警察本部交通部の村田 清隆交通捜査課長(警視)からは、「交通事故自体の減少と交通事故保険金の詐取による反社悪用防止の双方に努めて行く所存なので、引き続き連携をお願いしたい。」との挨拶がありました。
 ご来賓である京都府警察本部刑事部の川瀨 浩史組織犯罪統括室長(警視)からは、「不当要求・不正請求は続いている。資金源は多角化しており官民の情報連携は不可欠である。勇気をもって排除を進め、安全安心の促進に取り組みたい。」とのご挨拶がありました。また同じくご来賓で京都弁護士会の民暴・非弁取締委員会東口 良司委員長からは、「弁護士会として暴追センターと協力して取組みを進めている。損保業界とも引き続き勉強会を通じた情報連携で関係を強化していきたい」との挨拶がありました。
 その後、損害保険事業の社会公共性に鑑み、警察との緊密な連携のもとにあらゆる暴力や犯罪を排除し、事業の健全な発展をはかるための決議を全員一致で採択し、その意思を確固たるものにしました。
 損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、関連諸機関と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。当協議会は1979年に全国に先立ち設置されています。総会の概要は次の通りです。

第42回 京都府損保特殊暴力対策協議会総会 式次第

第1部 研修会

  • 講演 
    京都府警察本部刑事部組織犯罪統括室組織犯罪対策第二課暴力団対策室長
    宮田 浩明 様

第2部 総会

  1. 1.開会の辞
  2. 2.会長挨拶
  3. 3.来賓紹介
    13名様
  4. 4.役員選任
  5. 5.顧問委嘱
  6. 6.顧問挨拶
    京都府警察本部刑事部組織犯罪対策第二課長
    司農 將至 様
    京都府警察本部交通部交通捜査課長
    村田 清隆 様
  7. 7.来賓挨拶
    京都府警察本部刑事部組織犯罪統括室長
    川瀨 浩史 様
    京都弁護士会民暴・非弁取締委員会委員長
    東口 良司 様
  8. 8.令和元年度活動報告・令和2年度活動計画(案)
  9. 9.決議文採択
  10. 10.閉会の辞

総会の模様

講演の様子
開会挨拶をする高野会長(東京海上日動)
司会を行う出来副代表幹事(東京海上日動)
活動報告を行う福田幹事(三井住友海上)
決議文採択の大國幹事(あいおいニッセイ同和損保)
宮崎代表幹事(損保ジャパン)の閉会の辞
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