和歌山県と連携し自転車事故への備えを啓発
2020.10.30
和歌山県交通安全母の会連絡協議会総会で「自転車損害賠償責任保険」について講演
日本損害保険協会近畿支部和歌山損保会(会長:古林 幸二・東京海上日動火災保険株式会社和歌山支店長)では、10月26日(月)に県民交流プラザ「和歌山ビッグ愛」1階大ホールにおいて開催された「和歌山県交通安全母の会連絡協議会総会」(和歌山県主催)で、約70名の出席者に対し当支部の村井主査が「交通事故とその責任」について講演を行いました。
近年、自転車の運転により、他人に損害を与えた場合、加害者に対して高額な賠償金の支払いが命じられるなど自転車の安全利用が重要な課題となっています。その中で和歌山県は、「自転車の安全利用の促進に関する条例」(平成31年4月1日施行)に基づき、自転車損害賠償保険等への加入努力を義務化しており、自転車の利用に係る交通事故の防止及び被害者の保護を図る取組を行っています。講演の中では交通事故の発生状況と高額賠償判決例について触れ、「個人賠償責任保険(自転車保険)」の内容を中心に、「安全運転で事故を起こさないことが第一ではあるが、損害賠償責任保険が浸透すれば、自転車事故が発生しても、被害者を速やかに救済し、加害者の経済的な負担も軽減できる。加入している状況について分からないときは、加入している保険会社や代理店に補償内容を確認して欲しい」と訴えました。
出席者からは、「個人賠償責任特約を付帯することで、家族全員が補償を受けられることを初めて知った」「自転車との事故の際も必ず警察に届け出をしたい」などといった感想が寄せられました。
和歌山県警察本部によれば、2019年の和歌山県の自転車事故件数は前年より8%減少していますが、死者の数は17%増加しています。
当支部では、今後も近畿各府県の関係機関・団体などと連携し、交通事故防止に向けた啓発活動等に取り組んでいきます。なお、総会の概要は次の通りです。
令和2年度 和歌山県交通安全母の会連絡協議会総会 式次第
第1部 総会
- 1.開会
- 2.黙とう
- 3.表彰 県知事感謝状、会長感謝状、会長表彰
- 4.会長挨拶
- 5.来賓祝辞 和歌山県知事、和歌山県議会議長、和歌山県警察本部長
- 6.来賓紹介
- 7.議事 令和元年度事業・決算報告
令和2年度事業計画・予算
役員の選任について
規約の一部改正について
第2部 研修会
- 演題「交通事故とその責任」 一般社団法人日本損害保険協会