「奈良県 新広域道路交通ビジョン・計画(案)」に意見表明
2021.05.19
交通事故および交通安全対策について要望
日本損害保険協会近畿支部(委員長:大野 博仁・東京海上日動火災保険株式会社専務取締役〔代表取締役〕)では、奈良県が令和3年3月26日(金)~令和3年4月26日(月)の間に実施した「奈良県 新広域道路交通ビジョン・計画(案)」に関するパブリック・コメント(意見募集)に対し、横澤 雄三 奈良損保会会長(東京海上日動火災保険株式会社奈良支店長)名で意見表明を行いました。
「奈良県 新広域道路交通ビジョン・計画(案)」の概要
- 基本理念
「奈良県道路整備基本計画」と同様、「選択と集中」の考え方を堅持し、早期に効果を発現する観点を踏まえ、奈良県としての考え方を示すもの
新広域道路交通ビジョン
<位置づけ>
概ね20~30年間の中長期的な視点での将来像を踏まえた広域的な道路交通の今後の方向性を定める
※ビジョン策定後も適時適切に見直しを行う
< 内 容 >
- 1.地域の将来像
・地域の現状と見通し
・地域の目指すべき姿 - 2.
- 2.広域的な交通の課題と取組み
・広域的な交通の課題
Ⅰ)交通ネットワークの強化
Ⅱ)多様性・代替性を備えた輸送ルートの確保
Ⅲ)老巧化に対応した適切な維持管理の実施
・広域的な交通の取組
Ⅰ)県経済の自立やさらなる発展に向け、拠点アクセス性向上
Ⅱ)安心・安全を支える道路整備の推進
Ⅲ)予防保全型道路メンテナンスへの転換を推進 - 3.広域的な道路交通の基本方針
・広域道路ネットワーク計画について
・交通・防災拠点
・ICT交通マネジメント
新広域道路交通計画
<位置づけ>
ビジョンを踏まえた、社会資本整備重点計画をはじめ今後の計画的な道路整備・管理や道路交通マネジメント等の基本となる計画
※計画策定後も適時適切に見直しを行う
< 内 容 >
- 1.広域道路ネットワーク計画
・広域道路として高規格道路および一般広域道路を規定 - 2.交通・防災拠点計画
・防災拠点の機能強化等 - 3.ICT交通マネジメント ・現状と課題、今後の取組
これに対し、奈良損保会では、地域における安全・安心を推進する観点等から、以下1点の意見表明を行っています。
意見内容
該当箇所
・「奈良県新広域道路交通ビジョン」(案) その2(P.17)
2 広域的な交通の課題と取組 2.1 広域的な交通の課題 Ⅰ)交通ネットワークの強化
(1)県内道路における課題 ⑥交通事故及び交通安全対策
意見内容
・「⑥交通事故及び交通安全対策」の項目において、本文に「関係団体と連携して」などの文言を追記いただきたい。
・交通事故および交通安全対策等を推進されるにあたっては、民間企業や事業者団体の情報等も参照願いたい。
(理由)
当協会では、地域の安全・安心に資するさまざまな取組みを関係機関のご協力を仰ぎ実施しています。交通事故防止対策に関しましても、高齢者交通事故防止、自転車事故防止、飲酒運転撲滅等地域特性を踏まえながら実施しており、県民の方向けの啓発等にも注力しています。
人身事故の半数以上は交差点(付近を含む)で発生しています。当協会では、交差点における交通事故の縮減なしには交通事故の撲滅は無いとの認識から、各警察本部・報道機関等の協力を得て、平成19年度分から全国の都道府県における交通事故(人身事故)件数のワースト5交差点を調査し、当協会のホームページで「全国事故多発交差点マップ」として公表し、周知啓発を行っています。
奈良損保会では、今後も行政や関係機関と協力し、地域における安全・安心に資する取り組みを継続的に推進していきます。