奈良県損害保険防犯対策連絡協議会総会を開催
2022.07.20
~損保業界と警察・関係団体との連携の重要性を再認識~
日本損害保険協会近畿支部委員会(委員長:山口 和寿・損害保険ジャパン株式会社常務執行役員)では、7月12日(火)奈良市内で、令和4年度奈良県損害保険防犯対策連絡協議会総会を開催し、来賓・顧問・会員など42名の出席がありました。
開会に際し、奈良県損害保険防犯対策連絡協議会の 村山 洋一郎 会長(損害保険ジャパン株式会社奈良支店長)から、関係各位のご協力のもとコロナ禍により3年ぶりの対面開催として45回目の総会が開催できたことへの謝辞とともに、「保険制度の悪用による、保険金詐欺や不当請求は断じて許さないという基本理念をもとに本協議会の実効性をさらに高めて参りたい」との挨拶がありました。
当協議会顧問の奈良県警察本部 中西 和弘 刑事部長からは、反社会的勢力への捜査態勢の強化に向けた組織体制のお話しを交えてのご挨拶がありました。
また、ご来賓の奈良弁護士会民暴・非弁活動取締委員会の 大寺 健太 副委員長のご挨拶では民事介入暴力対策における保険会社に期待する役割等についてのお話があったほか、公益財団法人奈良県暴力団追放県民センター 上津 詔彦 事務局長からは反グレ集団への課題認識と組織的対応の強化について、関係各位との連携を密にしていきたいとのご挨拶がありました。
続いて、当協議会の 両角 幹事(あいおいニッセイ同和損保社)から、令和3年度の活動報告および令和4年度の活動計画提案があり、当協議会の活動の活性化、情報交換の強化、弁護士会との連携強化、医師会との連携強化等に取り組むことが満場一致で承認されました。
その後、当協議会の 廣川 会員(東京海上日動社)により「損害保険事業の社会公共性に鑑み、警察との緊密な連携のもとにあらゆる暴力や犯罪を排除し、事業の健全な発展をはかる」旨の決議文が力強く読み上げられ、池口 副会長(東京海上日動社)の「社会公共性の高い損害保険事業の健全な発展のため、警察や関係団体とも連携して保険金犯罪の根源を断ち切るべく様々な対策に全力で取り組んでいく」旨の挨拶で第一部を終了しました。
第二部は「犯罪の現状について」と題して、奈良県警察本部 生活安全部生活安全企画課 吉田 晃見 犯罪抑止対策補佐から、また、「奈良県の交通情勢について」と題して、同交通部交通指導課 内田 治昭 交通指導官から、続いて、「暴力団情勢等について」と題して、同刑事部組織犯罪対策課 河原 宏 課長補佐から実際の音声も交えて特殊詐欺の実態、交通事故抑止のための心がけ、県内の暴力団情勢と暴力団組織の変遷等についてお話いただき、知見を広めることができました。
損害保険業界では、1979年から民事介入暴力対策および不正請求対策として、警察・関係団体と連携を図り、健全な損害保険事業の運営を行うため、全国にこのような協議会を設けています。総会の概要は次の通りです。
第45回奈良県損害保険防犯対策連絡協議会総会 式次第
第1部 総会
1. 会長挨拶
2. 顧問・来賓挨拶 奈良県警察本部 刑事部長 中西 和弘 様
奈良弁護士会 民暴・非弁活動取締委員会 副委員長 大寺 健太 様
公益財団法人奈良県暴力団追放県民センター 事務局長 上津 詔彦 様
3. 令和3年度活動報告・令和4年度活動計画(案)
4. 決議文採択
5. 閉会の辞
第2部 講演会
「犯罪の現状について」
講師 奈良県警察本部 生活安全部 生活安全企画課 犯罪抑止対策補佐 吉田 晃見 様
「奈良県の交通情勢について」
講師 奈良県警察本部 交通部 交通指導課 交通指導官 内田 治昭 様
「暴力団情勢等について」
講師 奈良県警察本部 刑事部 組織犯罪対策課 課長補佐 河原 宏 様