「中央区将来ビジョン(案)」に意見表明
2022.11.08
大阪市中央区の暮らしにおける安全・安心を要望
日本損害保険協会近畿支部(委員長:山口 和寿・損害保険ジャパン株式会社常務執行役員)では、大阪市が令和4年10月3日(月)~令和4年11月4日(金)の間に実施した「中央区将来ビジョン(案)」に関するパブリック・コメント(意見募集)に対し、足立 敦 消費者部会会長(損害保険ジャパン株式会社関西総務部長)名で意見表明を行いました。
本件は、社会情勢の変化に対応し、大阪市中央区の区政を着実に推進していくため、「繰り返し訪れたくなる“にぎわい”のまち、ずっと暮らし続けたい“ふれあいのまち”」を新たにめざすべき将来像とし、その実現のための戦略の方向性をとりまとめたもので、概要は以下のとおりです。
「中央区将来ビジョン(案)」の概要
区政を運営していく上で、区のめざすべき将来像とその実現に向けた施策展開の方向性などをとりまとめ、区民の方々に明らかにするもの。計画期間は令和5年(2023年)から令和9年(2027年)。
(もくじ)
・中央区将来ビジョン2023-2027(案)について
・中央区の概要
・まちづくりの方針
・めざすべき将来像と戦略の方向性
・施策を推進していくために
これに対し、消費者部会では、以下のとおり意見表明を行っています。
「中央区将来ビジョン(案)」への意見内容
<意見1> 【該当箇所】柱2 安全・安心で快適に暮らせるまち(P.16~17)
16頁「課題」に記載のある「マンション居住層へのアプローチ」について、大規模自然災害が発生した際、住人が居住する専有部分だけでなく、共用部分にも甚大な被害が発生することが想定されますが、共有部分の被害に備える保険は、マンション管理組合等が手配するのが一般的です。
10頁、17頁に記載のとおり、マンション住民だけでなくマンション管理組合等も含めて「マンションコミュニティの防災力を高める」ことに賛同します。
<意見2> 【該当箇所】柱2 安全・安心で快適に暮らせるまち(P.15~19)
中央区は自転車・自動車ともに交通量が多く、当協会が集計する「全国事故多発交差点」(2020年)の人身事故件数ワースト1位は、大阪市中央区に所在する交差点でした。
中央区では、御堂筋の側道を歩行者空間にするなど、大阪だけでなく全国の模範となるまちづくりを進めている中ですので、その点を踏まえつつ、例えば「関係機関と連携し、事故の多い地点での重点的な広報啓発、学校等での交通安全教室の開催、歩車分離のまちづくりなどを通じて交通事故抑制に取り組む。」といった、交通安全に関する文言を追加すべきと考えます。
近畿支部では、今後も行政や関係機関と協力し、地域の安全・安心に資する取り組みを推進します。