栃木県で超高齢社会セミナーを開催

認知症を学び地域をささえる認知症サポーターを養成

 日本損害保険協会 北関東支部 栃木損保会(会長:西村 拓浩・東京海上日動火災保険株式会社 栃木支店長)では、一般社団法人 栃木県損害保険代理業協会(会長:二十二 修・有限会社トーカイ安心サービス代表取締役)と共催で、5月24日(水)に宇都宮市内のホテルで、栃木県内の損害保険会社社員および代理店社員を対象に、「超高齢社会セミナー」を開催しました。栃木県での本セミナーは、昨年度に引き続き2回目の開催となり、34名が参加しました。

 今回のセミナーは、栃木県の協力により、「認知症サポーター養成講座」を兼ね、『認知症を学び地域でささえよう』とのテーマで実施しました。講師には、公益社団法人 認知症の人と家族の会 栃木県支部・県央世話人の 新井 裕子 氏 を招聘しました。受講者は、認知症の原因や症状について学んだ上で、高齢の方に保険等の金融商品を販売する際の注意点について、説明を受けました。さらに新井氏は「日頃、営業等で外回りの多い皆さんが、認知症が疑われる人の徘徊を見かけたら、まずは優しく声を掛けて欲しい。そして地域の包括支援センターに連絡して欲しい。」と述べ、地域での見守りについて協力を求めました。講座の修了後には、受講者に対して、認知症サポーターの証である『オレンジリング』が手渡されました。

 また、本セミナーでは、日本損害保険協会作成の「高齢者に多い運転時・歩行時の事故パターンとその予防チラシ」や「高齢者の交通事故注意喚起チラシ」等を受講者に配付し、啓発を呼び掛けました。なお、受講者アンケートでは、回答者全員が「参考になった」「意識が高まった」と感想を寄せました。

 厚生労働省は2015年1月に、認知症の人が住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目指し、新オレンジプランを策定しており、その中で、「認知症サポーターの養成」を掲げています。当支部では、2015年度より「認知症サポーター養成講座」を管轄全5県において実施しており、これまでに合計で約270名の認知症サポーターが誕生しました。

 当支部では今後も、高齢者が安全で安心して暮らせる社会の実現に向けた取組みを続けていきます。

講師の「認知症の人と家族の会」新井裕子氏
会場の様子
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