「気象庁長官賞」を受賞したぼうさい探検隊マップを表彰
2019.03.22
千代田区立富士見小学校は3年連続の入賞
日本損害保険協会南関東支部 (委員長:山村 琢也 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 東京業務部長)では、3月11日(月)に東京都千代田区立富士見小学校の校長室で、第15回ぼうさい探検隊マップコンクール「気象庁長官賞」等の表彰式を開催し、横尾 修一 南関東支部事務局長から、マップを作成した「富士見キッズChipika」(気象庁長官賞)ならびに「富士見キッズチーム5年」(佳作)の児童代表者に、それぞれ表彰状を授与しました。
第15回ぼうさい探検隊マップコンクールにおける入選作品は全117作品あり、(1)入賞(「気象庁長官賞」等9作品)、(2)審査員特別賞(8作品)、(3)佳作(100作品)という3つの賞があります。同小学校の児童が作成した作品は第13回(2016年度)から3年連続して入賞し、今年度は佳作も含め2作品が入選しました。
表彰式に先立ち、校長先生からは、東日本大震災が発生してから8年が経過したが、早くも震災の記憶が風化しつつある。特に、小学生の場合、当時は上級生でもまだ幼く、震災のことはほとんど記憶がないであろう。我々震災を体験した者が、児童にしっかりと語り継いでいくことが大切であり、ぼうさい探検隊の活動を通じて防災への意識を高めて欲しいとの発言がありました。
本作品(気象庁長官賞)が評価されたポイントは、次の4点です。
1.低学年の作品にも関わらず、自分たちが災害に負けず生き抜くために今どうすべきかを、自助・共助・公助をテーマにし、着眼点よく、丁寧に調べ学習を行っている。
2.平常時の地図に、災害時の役割や危険な場所を示したシートをかぶせることで、災害時の地域状況の変化がわかる地図になっている。また、調査した内容や気づいた内容を色々なスタイルで盛り込み、表現方法に工夫がみられる。
3.災害を想定した体験を交えてまち歩きをしたことから、人口の増加に伴う給水ステーションの増設や災害用トイレの周知を提言し、行政からの回答もマップに落とし込んでいる。また、公に頼るだけでなく自分で自分を助けること、そのために備えることなどをしっかり整理し、多くの人に伝えようという意思が感じられる。
4.まち歩きの他に、防災関係機関を訪問し、インタビューや避難所のトイレ体験など、様々な体験による新しい気づきや発見について、とても良く表現できている。また、初期消火、避難場所を伝えるなど、災害が起きたら小学生の自分たちにもできることがあることをしっかり学んでいる。