2016.04.28

　一般社団法人　日本損害保険協会（会長：鈴木　久仁）は、公益財団法人　損害保険事業総合研究所（損保総研）と共催で、第26回日本国際保険学校（Insurance School（Non－Life）of Japan－略称ISJ）上級コースを「損害保険会社の持続可能な成長戦略」をメイン・テーマに開講します。

　本コースでは、東アジア13地域の損害保険会社、保険監督官庁等の職員が東京に集まり、5月16日（月）から27日（金）までの約2週間にわたって、講義、ワークショップに参加します。

　上級コースは、参加者に、より経営に近い視点から損害保険会社の運営について学んでもらうことを目的としています。料率算出、商品戦略、販売、再保険戦略からBCM、ERM、あるいは巨大自然災害の保険金支払や、保険詐欺への対応に至るまで、幅広いトピックを取り上げます。また、講義だけでなく、アジアの様々な国・地域から集まった多様な参加者による情報・意見交換を通して、課題に対する理解を深めるプログラム構成としています。

　講義2日目の5月17日には、金融庁監督局保険課の西本　幸弘統合リスク管理専門官と、中村　純也保険業務専門官に日本の保険監督について講義を行っていただきます。期間中、参加者は当協会の医研センターを見学し、損害サービスに携わる損保会社等の社員の医療知識向上の取組みも学びます。

　講師は、当協会会員会社等の第一線で活躍している各分野の専門家の他、損保総研、当協会等の役職員が務めます。

　また今回の上級コースには、金融庁が世界各国・地域の金融当局との協力体制の強化等を目的として設置されている「グローバル金融連携センター」（Global Financial Partnership Center : GLOPAC）の研究員6名がオブザーブ参加します。

　ISJは、国連貿易開発会議（UNCTAD）の勧告および東アジア保険会議（EAIC）の要請に基づき、当協会と損保総研の共催で、1972年から毎年、東アジア諸地域に対する技術援助プログラムとして開講している国際的保険研修プログラムです。

　1991年には、保険審議会答申を踏まえ、従来のコース（一般コース）に加え上級コースを設け、さらに1993年からは参加各地域に講師を派遣するISJ海外セミナーも実施しています。

　当協会では、ISJをはじめ、様々な場を通して、東アジア保険市場との相互理解、交流を深めていますが、ISJ期間中だけでなく、参加者帰国後も、OB会報を送って情報提供したり、保険実務に関する照会に回答したりするなど、卒業生との関係維持にも努めています。