損保協会創立100周年記念式典を開催
~損害保険業界のあゆみを振り返り技術革新をキーワードに将来像を展望~

 一般社団法人 日本損害保険協会(会長:原 典之)では、11月6日(月)に「日本損害保険協会創立100周年記念式典」をイイノホール(東京都千代田区)で開催し、100年のあゆみを振り返るとともに、損害保険業界の将来像を展望しました。
 会員各社および代理店の中堅・若手職員を中心とした業界関係者のほか、金融庁や関係団体等から約430名が参加しました。
 来場者からは、「損害保険について社会環境の変化やFinTech等、さまざまな観点から考える契機となり、今後、損害保険業界が向かう方向をイメージできた。」、「社会環境の変化に伴い、損害保険業界も変革が求められていることを実感した。」などの感想が寄せられました。

開会挨拶

 開会にあたり、原会長から「急激な変化が見込まれる今後の社会では、今まで以上にフォワードルッキングな視点を持って、環境変化に対応していくことが必要になる。」と挨拶がありました。

来賓挨拶

 次いで、来賓の 越智 隆雄 内閣府副大臣から「損害保険は社会経済を支えるインフラであり、政府としても損害保険業界の持続的な発展に向けて、直面する課題について一緒に考え、解決していきたい。」と挨拶がありました。

基調講演「損保協会100年の歴史と新世紀に向けて」

 堀専務理事による基調講演「損保協会100年の歴史と新世紀に向けて」では、損害保険業界の歴史を振り返り、これまでの損保協会の取組みを紹介しました。 堀専務理事からは「より頼られる協会を目指し、新しい時代に適した事業を展開していきたい。」旨の発言がありました。

パネルディスカッション
「損保業界の未来に向けて~技術革新がもたらす保険ビジネスの進化」

 引き続き実施されたパネルディスカッションでは、司会に毎日新聞論説委員の 福本 容子氏、パネリストに株式会社日本総合研究所副理事長の 翁 百合氏、東京大学大学院工学系研究科特任准教授の 松尾 豊氏、弁護士(森・濱田松本法律事務所)の 増島 雅和氏を迎え、「損保業界の未来に向けて~技術革新がもたらす保険ビジネスの進化」をテーマに意見交換を行いました。
 議論の最後に福本氏から「厳しい現状を認識しつつも、損害保険業界の先人達が想像できないような困難に立ち向かってきたことを振り返れば、私たちが直面している課題も乗り越えられるだろう。」との総括がありました。

(主な発言内容)

「ビッグデータの活用について顧客目線で徹底的に考えることが、ビジネスチャンスにつながるのではないか。」(翁氏)
「新たなリスクがありチャンスはいろいろ。たとえば、若い経営者のリスクをカバーするといった、若者の挑戦を支える保険があるとよい。」(松尾氏)
「これからの保険は、リスクに対する相互扶助というよりも、人々の行動を後押しするサービスとして定義されていくだろう。ものの考え方が大きく変わるという意識をもつことで、見えるものが変わっていくと思う。」(増島氏)

未来に向けた決意表明

 未来に向けた決意表明では、会員各社および損保協会から若手職員27名が登壇し、原会長に向けて「安心・安全な社会の実現に向けて進み続ける」と決意を表明しました。

閉会挨拶

 閉会にあたり、西澤副会長から「先行きが不透明で変革が生じる可能性がある時代だからこそ、損害保険業界は人々や企業が安心して前に進めるような商品・サービスを提供する使命がある」と挨拶がありました。

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