「ぼうさいこくたい2017」への参画
~防災教育に関するパネルディスカッション等を実施し、防災・減災意識を啓発~

 日本損害保険協会(会長:原 典之)では、11月26日(日)・27日(月)に仙台で開催された内閣府等主催の「ぼうさいこくたい2017」に参画し、ぼうさい探検隊をテーマに、地域における防災教育に関するパネルディスカッション等を実施しました。

1.損保協会 出展プログラム内容

(1)団体別セッション「防災教育これまでとこれから~防災教育と地域の融合、好取組みと課題~」

■開催日時
■開催場所
■参加者数
■内  容

 パネルディスカッションに先立ち、宇田川部長から、ぼうさい探検隊の活動・マップコンクールの趣旨、変遷等をPPTを用いて説明がありました。

テーマ1「マップコンクールに対する総括と評価」

 室崎氏より、「マップ作りは制約が無く、自由度が高いため、子ども独自の視点で「気づき」を得ることができる良さがある」「子どもたちが防災を学ぶことで、将来の地域防災力に繋がる」「マップで得た知見をどのように広げていくかが課題である」などの説明がありました。

テーマ2「防災教育と地域」

 佐藤氏より、「活動を継続することで、子どもたちによる「定期点検」のような取組みとなる(例:1年目に危険を発見した箇所が、2年目には修繕されていた など)」「年間を通した活動により、子どもたちに意識の変化が現れている」などの説明がありました。

テーマ3「防災教育と学校」

 吉門氏より、「防災教育は教科横断的に全教育活動を通じて指導することとされている」「各教科等で少しずつ繰り返し学ぶことや、全教職員が共通に理解して進めることが重要である」などの説明がありました。

テーマ4「ぼうさい探検隊の発展に向けて」

 宇田川部長より、「『楽しみながら』『地域のつながり』『自分の住むまちに関心と愛着を持つ』の3つの意識を持って取組みを進めていきたい」「ぼうさい探検隊を通して、地域防災力の向上につなげたい」「ぼうさい探検隊の実施・マップ作りについて、小学校教科における義務付けを目指したい」と今後の「ぼうさい探検隊」に向けたコメントがありました。

 シンポジウムの聴講者からは、「災害弱者としての子どもの声、自由な視点が防災につながることが理解できた」「学校現場からだけでなく自分自身が居住する地域の一員として、何らかの形で協力できたらと考えた」「実際に取組みの素晴らしさを知り、自分の地域で実施したいと思った」 等の感想が寄せられました。

谷原氏
宇田川部長
室崎氏
佐藤氏
吉門氏
会場の様子

(2)ブース展示(損害保険業界の防災・減災に関する取組み)

■開催日時
■開催場所
■掲 示 物
展示ブースの様子

2.内閣府主催プログラムへの参画内容

(1)連携セッション「保険・共済をはじめとした個人・企業の備え」

■開催日時
■開催場所
■参加者数
■内  容

 情報提供者として業務企画部 地震・火災・新種グループ 流グループリーダーが登壇し、自然災害を補償する損害保険について解説しました。
 その後のパネルディスカッションでは、東日本大震災、中越地震で実際に被災した立場も踏まえ、損害保険等の重要性を説明いただき、万が一の備えについて意見交換がされました。

流グループリーダー

(2)クロージングセッション「防災推進国民大会2017の振り返りと今後の展望」

■開催日時
■開催場所
■参加者数
■内  容

 鈴木常務理事からは、「『ぼうさい探検隊』の活動を通して、防災教育の効果的なサイクルを定着させ、地域防災力の強化に結びつけていきたい」「災害に対する備えとしては、保険等による経済的備えはもちろん、情報発信・情報共有が非常に大事である。国民のリスク感度を高めていくことが大きな課題である」などの説明があり、盛況裡に終了いたしました。

鈴木常務理事

 日本損害保険協会では、今後も、社会の安心・安全への貢献、人的・財産的・精神的被害の抑制、損害保険業界の信頼性確保、支払保険金・損害調査件数等の低減等のため、防災・減災に関する意識啓発活動を行っていきます。

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