シニア向け交通安全・防災研修を開催!
~少子高齢化を踏まえ、高齢者に交通安全・防災知識を伝えられるリーダー育成を実施~
2019.10.07
日本損害保険協会(会長:金杉 恭三)では、昨今の人口の高齢化に伴い、高齢者に関わる交通事故や災害関連死など自然災害発生時の課題にも対応することが求められていることを踏まえ、10月1日に「シニア向け交通安全・防災研修」をテーマに、地域リーダー育成研修会を開催しました。
本研修の目的は、高齢者に防災の知識を伝えられる同世代の高齢者を増やすことであり、研修当日は、損保OB講師およびSAAアドバイザー(※)12名が参加しました。
本研修では、有識者および当協会職員を講師として、「交通安全」「減災」「健康」の3つのテーマの講義を実施し、最後に防災教育DVD「目指せ!災害に強いまち」を上映しました。
また、受講者に対しては、後日学習用テキストや、受講者自身が講義等を実施する際のパワーポイントを提供しました。
参加者からは、「健康管理の重要性について再認識した」「毎日車の運転をしており、交通安全の知識は大変参考になった」「減災の知識は、シニア世代に限らず、広い世代に必要な知識であると思った」等の感想が多く寄せられました。
当協会としては、今後も本取組みをはじめとした地域リーダーの育成など、地域の交通安全や防災力の向上に努めていきます。
(※)損保(S)・あんしん(A) あんぜん(A) アドバイザー:当協会が、一般消費者や高校生向けに、「地域における交通安全・防災・防犯等の安全意識啓発」など地域に密着した活動を実施するため、損害保険会社のOB・OGを講師または地域の防災リーダーとして派遣している。
研修の概要
- ■テーマ
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シニア向け交通安全・防災研修
- ■日時
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10月1日(火)14:00~16:15
- ■会場
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損保会館5階 502会議室
- ■参加者数
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12名
- ■内容
- 開会挨拶
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宇田川智弘(日本損害保険協会 理事 業務企画部長)
- 講義①(自助のために必要な「健康」)
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講師
伊勢田 良一氏(防災科学技術研究所 コーディネーター・客員研究員)
概要
・高齢者が心身ともに健康であることは重要であり、災害弱者にならないことや交通事故加害者・被害者にならないことにもつながる。
・「①体操など身体を動かす」「②食事において栄養バランスを考慮する」「③コミュニティーなどへの積極的な参加」を通じ、地域コミュニティリーダーを担っていただきたい。
- 講義②(高齢者に必要な「交通安全」の知識)
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講師
齊藤 健一郎(日本損害保険協会 北関東支部 事務局長)
横尾 修一 (日本損害保険協会 南関東支部 事務局長)概要
・高齢者の事故の特徴や事故防止に向けた対策を、地域の中で伝えていただきたい。
(※当協会北関東支部・南関東支部の取組みも紹介)
- 講義③(高齢者に必要な「減災」(避難生活)の知識)
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講師
宮下加奈氏(減災・復興支援機構 専務理事)
概要
・社会の高齢化で、シニア世代の「災害関連死」や「生活不活発病」が深刻化している。
・発災後の防災対策の周知には限界があり、シニア世代による「①平時の原因と対策の学習(予防)」と「②積極的な対応活動(生活不活発病防止に有効)」が重要である。