2019.10.15

　日本損害保険協会（会長：金杉　恭三）では、情報・意見交換を通して、海外の損害保険市場との相互理解・交流を推進しており、1962年に東京で発足したアジア最大の国際保険会議である「東アジア保険会議」（East Asian Insurance Congress：EAIC）にも、生命保険協会と連携をとって積極的に参画しています。

　EAICの定めた「東アジア保険の日」（10月18日）を迎えるにあたり、金杉　恭三　協会長（あいおいニッセイ同和損保社長）のメッセージを、国内外に向けて発信します。

　また、2020年に開催されるEAICソウル大会のJae-Koo Lee組織委員長から寄せられたメッセージも紹介します。

　アジア全体の保険市場が健全な発展を遂げ、社会・経済の発展に貢献していくために、EAICの場で行われている活動について、ご理解いただく一助となれば幸いです。

　また、当協会では、国連貿易開発会議（UNCTAD）の勧告とEAICからの開催要請を受け、東アジア地域の保険業に携わる方々を対象とした国際的保険技術支援プログラムである日本国際保険学校（ISJ）を1972年より毎年開催しています。1993年からはISJ海外セミナーも開催しており、今年の9月にはバンコクにてセミナーを開催いたしました。東アジア地域の保険業に携わる方々のお役に立ちたいという目的から発足したISJの一般・上級コースは45年の歴史の中で約2,100名の卒業生を輩出し、参加地域の保険関係者から高い評価をいただいております。東アジア保険の日は、EAICとISJの長い歴史と緊密な協力関係を再認識する日でもあります。

　日本損害保険協会では、この東アジア保険の日にEAICの活動に対する理解を促進するため、今年度も次の取り組みを行っています。
（1）当協会建物内におけるEAICの設立趣旨、歴史、活動を紹介するパネルの展示
（2）ホームページ、保険業界紙を通じた広報活動
（3）約2,100名のISJ卒業生のネットワークを活用した次回EAIC大会への参加呼びかけ
　我々を取り巻く社会・経済は、技術革新、気候変動等の影響により、より早いスピードで変化の一途をたどっています。今回の東アジア保険の日の取り組みが、各地域の保険業界で働く全ての人々にとって、社会・経済の変動に対応し、その発展のために保険が果たすべき役割・重要性を見つめ直す良いきっかけとなることを心から願っております。今後の東アジアの保険市場の益々の発展を祈念して、わたくしのお祝いの言葉に代えさせていただきます。

　翌年は、新たな10年の幕開けを示し、「2020年、保険の素晴らしい新たな10年（2020, A Brave New Decade for Insurance）」をテーマとした第30回EAICが、8月30日から9月2日にかけてソウルで開催されます。

　主催者として、韓国損害保険協会や韓国生命保険協会は、本イベントの成功のために全面的に尽力しています。その一環として、2019年8月に、EAIC執行委員会メンバーへ、EAIC2020に係る準備状況を示したロードマップを提供しました。

　第30回EAICが、技術革新の時代において、保険が何を目指すべきなのか、また、高齢化社会や顧客重視の文化といった国際動向に直面し、保険業界がどのように成長を維持していくのかという深い議論をする場となるものと信じています。

　翌年は、1994年以来、26年ぶりとなるソウル開催です。参加者の皆様が深い議論をするだけでなく、韓国の素晴らしい文化等に触れる場となる、記憶に残るイベントの企画に一層邁進いたします。

　ソウル大会組織委員会は、EAIC2020が、東アジア保険業界にとって次のステップに進む足掛かりとなることを真に願っています。翌年のソウル大会における皆様の参加を心よりお待ちするとともに、第30回EAICの一員となることを祈念いたします。

（他のメンバー地域のCommittee Memberは省略）