企業向けの火災保険の高額保険金支払事案が増加
~損害保険会社9社の統計データを掲載~

 一般社団法人 日本損害保険協会(会長:舩曵 真一郎)では、企業向けの火災保険を取り扱う損害保険会社9社における企業向けの火災保険の高額保険金支払事案(以下、「大規模事故」)の年度別件数推移を取りまとめました。

 自然災害以外を起因とした企業向けの火災保険の大規模事故が年々増加しています。火災・破裂・爆発事故に限らず、電気的・機械的事故やその他偶然な破損事故等も発生しており、主な事故要因には以下のようなものが挙げられます。

 これらの事故が増えている背景には、設備の老朽化が進む一方で、熟練工の大量退職や人手不足により、技術の伝承や暗黙知の共有が困難となっていることも一因として考えられます。大規模事故の防止に向けて、従来以上に日常の安全管理の重要性は高まっております。

 損害保険会社やそのグループ会社によっては、事故の発生防止のための調査および改善提案を行うサービスや、発生した事故に対する再発防止策の提案、早期復旧を支援するサービスなどを提供しているため、これらのサービスをご活用頂くことなども安全管理の向上のための選択肢となります。

 損保業界としても、お客さまの防災・減災意識の向上に資するロスプリベンションサービスの提供や、保険金支払事例などから得られるデータの分析を進めることで、お客さまの不安を少しでも取り除きながら、課題を解決していくことに尽力してまいります。

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