2024年度交通事故医療研究助成に関する募集のお知らせ

当協会では、交通事故医療に関する研究助成の募集を行います。これは交通事故医療の研究に携わる医師等の研究者への援助を通じて、医療の進歩発展に寄与し、交通事故被害者のより速やかな社会復帰を促進することを目的としています。
なお、研究助成の対象は特定研究助成と一般研究助成があります。

募集の概要

交通事故医療にかかる下記の研究課題に関する研究とします。

課題の趣旨: 交通事故被害者の来院時の解剖学的および生理学的重症度や、さらに年齢を加味したデータをもとに治療や転帰に及ぼす研究は進んでいるが、基礎疾患の有無や程度を組み入れた研究は多くはない。一方、基礎疾患を有する被害者は少なくなく、さらに増加すると考えられる。基礎疾患の交通事故被害者の治療や転帰への関与・寄与に関する基礎的および臨床的な研究を広く求める。

課題の趣旨: 近年、交通事故死亡者数の減少、重症患者の生存率向上がみられるなか交通事故重症患者にうつ病、心的外傷後ストレス障害（PTSD）、疼痛過敏等の精神健康上の問題を有するケースが少なくない。これらは受傷後の回復過程やリハビリテーションの効果に影響を与える可能性があり、PTSDに対する脳機能の画像解析やストレスの心筋や脳活動に及ぼす影響について検討が進んでいる。そこで、交通事故後の精神健康（メンタルヘルス）への影響に関する研究や調査など、早期診断や治療を可能とする基礎的および臨床的な研究を広く求める。

課題の趣旨: 自転車は言うに及ばず電動アシスト自転車はすでに広く普及し、自転車の前後に小児を載せる姿が頻繁に見られる。また、電動キックボード（特定小型原付および一般原付区分を含む）は今後も増加すると想定される。夫々、区分ごとにルールが課されているが、特定小型原付区分ではヘルメット着用などにかかる法的規制は緩く努力義務である。これらの交通事故外傷の診断と治療に関する基礎的および臨床的な研究を広く求める。

2024年5月1日より同年6月15日まで

交通外傷に携わる医師および医療関係等の研究者（個人またはグループ）とします。
特定研究では研究を統括する責任者が研究代表者として申請してください。

原則として2年間とします。

採否の結果は、選考委員会による決定を経て、当協会が文書等にて採択者に2024年9月中旬までに通知します。ただし、採否の理由につきましては一切通知しません。

当協会が委嘱した学識経験者による選考委員会において決定します。

原則300万円～500万円

特定研究および一般研究で総額7,000万円を目安とします。

交通事故医療に関する臨床的研究とします。

2024年5月1日より同年6月15日まで

交通外傷に携わる医師および医療関係等の研究者（個人またはグループ）とします。
一般研究の採択者は採択通知後、所属長の推薦書を提出いただくため、予め所属長の推薦を得てください（実施要領第11条参照）。

原則として1年間とします。

当協会が委嘱した学識経験者による選考委員会において決定します。

原則100万円

特定研究および一般研究で総額7,000万円を目安とします。

ホームページに掲載されている日本損害保険協会「交通事故医療研究助成申請書」をダウンロードし、研究代表者が所定の事項を記入のうえ、事務局宛にE-mail（iken-jyosei@sonpo.or.jp）で送信ください。

お問い合わせ先

一般社団法人日本損害保険協会　損害サービス企画部　医研センター