大阪府の事故多発交差点を現場踏査

有識者とともに全国ワースト1位の法円坂交差点を確認

 日本損害保険協会近畿支部(委員長:藤原 剛・三井住友海上火災保険株式会社常務執行役員 関西本部長)では、令和2年の全国事故多発交差点ワースト1位となった「法円坂交差点」(人身事故件数22件)を有識者の方に視察いただき、事故発生の要因等についてお話をうかがいました。

 当協会が47都道府県の人身事故が多い交差点を紹介する「全国交通事故多発交差点マップ」(※1)では、ここ数年、全国の事故多発交差点ワースト5の上位を大阪府内の交差点がほぼ占める状況が続いており、直近の令和2年のランキングでも「法円坂交差点」と同率1位となった「針摺交差点」(福岡県)を除き、残りの4交差点全てが大阪府内所在のものとなっています。
 今般、このような状況を改善すべく、大阪府警察本部、大阪府交通安全協会、当協会で啓発手法等を情報交換し合う三者協議会を立ち上げるとともに、交通情報学がご専門である 近畿大学 理工学部 准教授の 多田 昌裕 先生に「法円坂交差点」を視察していただき、交差点の形状や周辺環境から想定される事故発生要因等についてお話をうかがいました。なお、当日は、大阪府警察本部 交通部 交通総務課の 主谷 芳雄 管理官(警視)と同課の 阿古 敏浩 安全教育担当 補佐(警部)にもご参加いただき、交通事故の詳細な発生の状況および交差点の改善・改良状況について説明をいただきました。また、「全国交通事故多発交差点マップ」の警察本部取材窓口を担っていただいている全国地方新聞社連合会の大阪府警察本部担当である産経新聞社大阪本社からは 編集局 社会部の 中井 芳野 記者に参加いただき、交通事故防止報道の取組状況等を説明いただきました。

 当協会は、引き続き、警察本部ほか関係機関と連携して、交通事故防止啓発活動をはじめ、地域社会の安全・安心に資する取組みを行ってまいります。

大阪府警察本部による対策の一例

【対策前】従来の路面舗装と路面標示
【対策後】整備された路面舗装および明確化された路面標示
【対策前】交差点横の植栽
【対策後】視認性を高めるため刈り込まれた植栽
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