新潟県糸魚川市へ軽消防自動車を寄贈
2017.12.20
糸魚川大火からの復興に向けて
日本損害保険協会 北関東支部 新潟損保会(会長:吉岡 敬太郎・三井住友海上火災保険株式会社 新潟支店長)では、2017年度に全国の自治体に寄贈する軽消防自動車(※1)10台のうちの1台を新潟県糸魚川市に寄贈しました。12月13日(水)に糸魚川市内のヒスイ王国館で行われた受納式では、関東財務局の浅野 僚也局長立ち合いの下、吉岡会長から糸魚川市の米田 徹市長に目録とマスコットキーを贈呈しました。
なお、本件は同日に第三回目の会合が開催された糸魚川市復興フォーラム(※2)の重要施策の一つである「大火に負けない消防力の強化プロジェクト」の一翼を担うものとなっており、2016年12月22日に発生した糸魚川大火からの復興の一助とすべく寄贈したものです。
吉岡会長は、「糸魚川市は、2016年12月22日の大火により甚大な被害を受けられており、火災への対策が急務であると考えられる。われわれ損害保険業界では、保険事業を通じて災害からの復興を支援しているが、同時に災害による被害を防ぐための様々な防災・減災事業を行っており、今回の寄贈はその一環である。今回寄贈した軽消防自動車が糸魚川市の皆様の安心の拠り所となり、万が一の災害や事故発生の際に、糸魚川大火のような悲劇を二度と繰り返すことのないよう活用いただければ幸いである。」との挨拶を行いました。
次いで糸魚川市の米田市長から、「糸魚川大火からの復興計画である『復興まちづくり計画』の最重要課題にも記載しているとおり、今回のような災害を二度と繰り返してはならない、と一致団結して取り組んでいる中にあって、今回の寄贈は大変ありがたい。消防団員にとっても大きな励みとなり、モチベーションアップに繋がる。」とのお礼の挨拶がありました。
また、糸魚川市消防団の斉藤 直文団長からは、「今回、寄贈先として立候補した数ある消防団の中で、糸魚川市消防団を選んでいただき感謝している。今回寄贈いただいた軽消防自動車は、狭い道路や悪路での走行に向いていることから、雪が深い・道が狭いため消火活動が難しい早川地区で活用させていただくこととした。近年機材の老朽化も問題となっているが、その解決にもなっており、大変感謝している。」との謝辞がありました。
新潟損保会では、今後も各関係先と連携して、地域の防災・減災に資する取り組みに尽力していきます。
(※1)軽消防自動車の寄贈事業
2017年度は、全国10市区町村(離島を除く)および離島7市町村に小型動力ポンプ付軽消防自動車17台を寄贈。
当協会では社会貢献ならびに防災事業の一環として、地域における消防力の強化・拡充に貢献することを目的に、全国の市区町村(離島を除く)には1952年度から、離島には1982年度から毎年消防自動車を寄贈しており、累計台数は2,912台(市区町村2,712台・離島200台)。
(※2)糸魚川市復興フォーラム
2016年12月22日に発生した糸魚川市駅北大火からの復興に向けて、金融機関等による支援を行うことを目的に、関東財務局・糸魚川市が主催しているフォーラム。災害発生から約1年が経過した節目として、2017年12月13日に第三回の会合が開催された。