千葉県自動車盗難等防止対策協議会総会を開催
2017.10.25
自動車盗難防止の取組継続を決議
千葉県自動車盗難等防止対策協議会(会長:出野 祥平・千葉トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)では、10月24日(火)に千葉市のポートプラザちばで、第14回千葉県自動車盗難等防止対策協議会総会を開催しました。
当日は、千葉県警察本部、自動車関係団体など当協議会会員機関・団体から32名が出席し、横尾 宏明 事務局長(日本損害保険協会南関東支部千葉損保会 会長・三井住友海上火災保険株式会社 千葉支店長)司会のもと、今年度の活動方針等が決議されました。
冒頭、井野会長が「千葉県は、今年9月末現在で自動車盗難認知件数899件、全国ワースト4位と未だ自動車盗難多発地域。今後も油断せず、官民が連携してそれぞれの役割を発揮しながら、自動車盗難防止の取り組みを継続していく必要がある。」と開会挨拶しました。
続いて、当協議会の参与を務める千葉県警察本部生活安全部 内藤 誠 参事官 兼 犯罪抑止戦略官が挨拶し、県内における最近の自動車盗難事件の傾向として、[1]被害車種の約3割を占め、東葛地区を中心に多発していたハイエースの盗難が減少している一方、普通貨物車の割合が増加していること、[2]過去3年間約2割だったキーつき盗難が約3割に増加していることを挙げ、犯人検挙のみならず、自動車ユーザーの防犯意識高揚に引き続き取り組む考えを示しました。
刑事部捜査第三課 河田 雅寛 課長補佐による情勢報告では、直近の自動車盗難の認知件数、検挙件数、車種別被害件数、駐車場所別被害件数のほか、千葉県内で自動車盗難が多発している理由([1]多数のヤードが存在していること、[2]空港や港が近く、高速道路の利便性がいいため、解体した部品を海外輸出しやすい環境であること)、ハイエースの盗難が多い理由([1]車両の信用性・汎用性が高く、アフリカや東南アジアなど海外での人気が高いこと、[2]特殊な工具がなくても盗難可能であること)、犯行手口(ドライバーやドリルを使ってドアを開け、[1]メインスイッチを破壊してエンジンを直結、または[2]イモビライザー等盗難防止装置のコンピューターを書き換える、あるいはコンピューター自体を丸ごと交換するなどしてエンジンを始動する)等を説明しました。
最後に、当支部 横尾 修一 事務局長が自動車盗難の現状と今後の対策課題について事例発表し、損保協会が実施している実態調査の結果や、自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームが今年度作成した啓発動画(吉田沙保里の「最強自動車盗難防止対策」)を紹介しました。
当支部では、当協議会の事務局として、協議会の運営や「盗難防止の日」の街頭活動等を通じて、千葉県警察本部等と連携し、引き続き自動車盗難防止対策の周知と自動車盗難件数の減少に向けた活動を推進していきます。